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この記事から分かること
- ETHのおすすめステーキング方法
- ETHステーキングの利回り・報酬
- ETHステーキングの仕組み
※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。
仮想通貨ETH(イーサリアム)は、「Proof of Stake」と呼ばれる合意形成の仕組みを採用するブロックチェーンとなっており、ステーキングを行いセキュリティに貢献することでETHの枚数が自動で増えます。

仮想通貨ETHをステーキングした(またはされた)「バリデーター」は、ブロックチェーン上で発生した取引をルール通りに正しく処理し、その報酬としてETHの新規発行分やガス代の優先手数料等を受け取る仕組みです。

ETHのステーキング報酬は次の8つの活動毎に提供され、本記事更新時点では年間利率は全て合計して3%前後で推移しています。(どのやり方でも基本は全部もらえます)
- ブロックの提案
- 提案されたブロックへの投票(source)
- 提案されたブロックへの投票(target)
- 提案されたブロックへの投票(chain)
- 迅速なブロックへの投票
- 同期委員会への参加
- 優先手数料が設定された取引の処理
- 取引順序からのMEV抽出

この記事を最後まで読むことでおすすめのETHのステーキング方法が分かり、今日から簡単にETHを自動で増やせるようになります。
ETH(イーサリアム)ステーキングのお勧めのやり方


仮想通貨ETH(イーサリアム)のステーキング方法は4つあります。
運用方法 | 最小枚数 | 手数料 (ガス代以外) | 年間利率 (APR) | 難易度 |
---|---|---|---|---|
ソロステーキング | 32ETH | なし | 約3.0% | 不可能 |
SaaS | 32ETH | 5~25%程度 | 約3.0% | 難しい |
リキッドステーキング | 超少額可 | 10%程度 | 約3.0%+α | 普通 |
中央集権型取引所 | 超少額可 | 様々(後述) | 約3.0% | 簡単 |
2025年最新 ETHステーキング概要表


「ソロステーキング」は32ETH(1500万円以上)が必要で、取引を処理するハード・知識も要るので非現実的です。
「SaaS(Staking as a Service)」も同様に、32ETHが必要で個人向けではないので非現実的です。
「リキッドステーキング」は「債権トークン」と呼ばれるトークンを獲得でき、債権トークンをETHのステーキングとは別に再運用できます。運用のやり方は無限にあるため初心者には難易度は高めですが、DeFiに慣れている方にはおすすめできます。
万人におすすめできる方法は、日本の仮想通貨取引所で行うETHステーキングです。



手数料無料の取引所であれば最大利率を出すことができ、取引所にETHを置いておくと自動でステーキングされるのでカンタンです。
ステーキング対応の国内取引所
仮想通貨のステーキングに対応する日本の取引所は、次の通りです。
取引所 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
ロック | 不要 | 不要 | 2か月 | 選べる | 不要 |
手数料 | 無料 | 28% | 非公開 | 非公開 | 25% |
申込 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 | 不要 |
申込枠 | なし | なし | なし | 上限あり | なし |
運用割合 | 非公開 | 銘柄により異なる (40-100%) | 非公開 | 非公開 | 銘柄により異なる |
報酬頻度 | 月1回 | 月1回 | 月1回 | 毎日 | 月1回 |
2025年最新 国内取引所5社 ステーキングサービス概要
おすすめは手数料無料のビットポイント
各国内取引所の最新のステーキング年間利率は次の表の通りです。(一番上がETH)
国内取引所5社 2025年6月実績 ステーキング利率一覧(赤字最高利率)
上記の表は手数料を差し引いた利率となっており、唯一国内で手数料無料のステーキングサービスを提供している「ビットポイント」のETHのステーキング利率が最も高くおすすめです。



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「ビットポイントのETHステーキングのやり方」は、下の記事で詳しく解説しています。


「ビットポイントの仮想通貨ETHのお得な買い方」は、下の記事で詳しく解説しています。


国内取引所のETHステーキングの仕組み
「リキッドステーキング」や「Staking as a Service」では、仮想通貨ETHをバリデーターに委任という形でステーキングすることで、代わりにバリデーター業務をこなしてもらいます。



国内取引所はさらに代わりにETHの「委任」を行ってくれます。


委任された仮想通貨ETHを活用して「バリデーター」が取引処理を行い、報酬の一部が国内取引所に還元され、さらにその一部が私たちユーザーの手元まで届く構造です。
※手数料無料の場合は全てユーザーの報酬になる。
ETH(イーサリアム)のステーキングの利回り・仕組み


仮想通貨ETHのステーキングの利回り(報酬)の計算方法・仕組みを解説し、本記事更新時点の年間利率3%がどのように算出されているのか紐解きます。


レイヤー1ーブロックチェーン「イーサリアム」の取引処理は大きく「Consensus Layer」と「Execution Layer」の2工程に分かれており、各々で異なる報酬が発生します。(計8つ)
※どの方法のステーキングでも直接的であれ間接的であれ基本的に全部の報酬を受け取れます。
Consensus Layerの利回り発生の仕組み-①
Consensus Layer(コンセンサスレイヤー)では、取引の処理結果を格納したブロックの提案、提案されたブロックの検証(投票)といった合意形成に関する処理がバリデーターにより行われます。
コンセンサスレイヤーの報酬は以下の6つで、全て仮想通貨ETHの新規発行で支払われます。
報酬の種類 | 重み付け |
---|---|
①ブロックの提案 | 8 |
②ブロックへの投票(source) | 14 |
③ブロックへの投票(target) | 26 |
④ブロックへの投票(chain) | 14 |
⑤迅速なブロックへの投票 | – |
⑥同期委員会への参加 | 2 |
コンセンサスレイヤーの6つの報酬



迅速なブロックへの投票報酬を除いた5つの報酬は、合計を64とした重み付けが設定されています。
※迅速なブロックへの投票の報酬は追加のおまけ的な扱い
①はブロックの提案報酬と呼ばれ、12秒間隔の「スロット(Slot)」ごとに確率で一人だけ選定される「バリデーター」が行うブロック生成に対して支払われます。
②~⑤までのブロック投票の報酬は「アテステーション(Attestation)報酬」と呼ばれ、 Slotに割り当てられたブロック提案者以外のバリデーターが提案されたブロックの検証を正しく行うことで支払われます。
※32スロットを1単位とする「エポック(Epoch)」毎に、各バリデーターは一つのアテステーション(②~⑤の4要素でひとまとまり)を提出することになります。
⑥の同期委員会は、256エポック毎に再構成されるブロック検証の補助を行うグループで、選出される512名のバリデーターだけに報酬が支払われます。
1エポックでバリデーター1人が獲得する最大のコンセンサスレイヤーの報酬の合計は、次の式で定義されます。(正確には報酬の1/4相当です。詳細は後述します。)


式に固定の値をあらかじめ入れておくと、以下になります。
※Bは「base_reward」のこと
※ETHのステーキング総枚数は本記事更新時点の35,000,000で設定(参照:ethereum.org ステーキングページ)
「effective balance」は各バリデーターのステーキング単位である32ETHです。「base_reward_factor」は調整可能なつまみとなっており、現在は報酬の重み付けの合計である64が採用されています。
また、ETHの報酬計算は1Gwei(10億分の1ETH)を単位として行われるため、計算式のETHの枚数には全て10の9乗が掛けられます。



上記の計算式は、固定報酬率モデルと固定総報酬モデルの中間モデルとなっており、バリデーターの総数がAPRに緩やかな影響を与えます。
※Dj:各バリデータのステーキング枚数、Di:計算対象バリデーターのステーキング枚数、k:定数
固定報酬率モデルはETHのステーキング枚数が増えると新規発行枚数が急増する可能性があり、市場の流通枚数が予測不能で制御できないため採用されませんでした。
固定総報酬モデルは決められた報酬をETHステーキング枚数比率で按分する仕組みですが、悪意を持ったバリデーターが他のバリデーターへ攻撃を行って離脱させることで自分の報酬を増やせるインセンティブが発生するため、こちらも採用されませんでした。(参照:Vitalik Buterin “Discouragement Attacks“)
分母に平方根を取った中間モデルを採用することで、各バリデーターのステーキング枚数が与える報酬発行枚数への影響が緩やかになるため、このモデルが採用されました。
「base_rewards_per_epoch」の4は、各エポック毎の「base_rewards」の合計となっており、以下の4つのアテステーションの要素が根拠となっています。(参照:benjaminion.xyz “Ethereum 2.0 Phase 0 — The Beacon Chain“)
- ブロックへの投票(source)
- ブロックへの投票(target)
- ブロックへの投票(chain)
- 迅速なブロックへの投票
従って「base_reward」は、コンセンサスレイヤーの報酬合計を4つのアテステーション要素で均等分割した値となっています。
※つまり1つの「B」は1人のバリデーターの1エポックあたりの最大コンセンサスレイヤー報酬総額の1/4という定義であり、同時に4倍するとコンセンサスレイヤーの最大報酬合計になるという定義。



ややこしいですが、コンセンサスレイヤーの報酬合計を算出する場合、base_reward(B)を4倍にして扱うことが基本になります。
ここまでの内容を基に、「バリデーター:384342」が「エポック:382,069」において処理した、「スロット:12,226,224」の「ブロック提案:23003802」のブロック提案報酬を計算してみます。


各スロット毎に一人のバリデーターが行う「ブロックの提案」の報酬は、base_reward(B)の1/8(8/64)として定義されています。(重み付けより)
ここで追加の解説ですが、上述のbase_rewardのBは1人分のアテステーションに係る報酬のみで定義されています。
ブロック提案者が提案したブロックは、該当ブロックに対して投票された全てのアテステーションを格納しており、そのスロットで発生する全バリデーターのコンセンサスレイヤー報酬の1/8を獲得できます。
アテステーションは4つの要素で1まとまりとしてカウントするため、アテステーションを行ったバリデーターの総数=アテステーションの総数となります。(今回の例では33,343)





従って、スロット番号「12,226,224」の「ブロック提案報酬」は次のように計算できます。
大体0.00456ETH(45,629,896Gwei)となりましたが、エクスプローラーで実際に確認してみると計算結果と同じくらいのブロック提案報酬を貰っていることが分かります。


ちなみに、本記事更新時点のバリデーターの総数(大体100万人くらい)の状況では、各スロットでアテステーションを行う人数は大体30,000~35,000人程度になるので、ブロック提案報酬は決まって0.0045ETH前後になります。
Consensus Layerの利回り発生の仕組み-②
アテステーション行為に対して発生するコンセンサスレイヤー報酬は、ソース投票(重み付け14)・ターゲット投票(26)・チェーン投票(14)・迅速なブロックへの投票の4つから発生します。
※補助の同期委員会(2)は512人に選ばれなければ参加できず、影響も少ないため本記事では割愛します。
1人のバリデーターが特定のエポック(基本は1エポックで1回アテステーション)で行うアテステーションに係る報酬は、次の式で計算できます。
各バリデーターの1エポック毎のアテステーション報酬を見てみると、大体9,000から9,100Gweiになっていました。





少し乖離がありますが、原因は分かりませんでした。(迅速なブロックへの報酬の多少のマイナス等はあるかも?)
現在は1エポックあたり9,000Gwei(0.000009ETH)程度であることは間違いないです。
Execution Layerの利回り発生の仕組み
Execution Layer(エクセキューションレイヤー)では、バリデーターとは全く別のビルダー(Builder)と呼ばれるノード(Execution Node)がスマートコントラクトに基づいてEVMを使って取引の処理を担当します。
ビルダー達は取引の処理結果をブロック提案者として選出されたバリデーターに提示し、バリデーターはその中から最適なものを選んでブロックとして提案する訳です。


エクセキューションレイヤーでは、次の2つの報酬が発生します。
- 優先手数料が設定された取引の処理
- 取引順序からのMEV抽出
優先手数料はガス代ETHの一部でユーザー側で自由に設定でき、優先手数料は全てブロック提案者(バリデーター)のステーキング報酬となります。



優先手数料が多く設定された取引が沢山入ったブロックをバリデーターは提案したくなるので、取引が優先的に処理されやすくなります。
※ガス代は基本手数料(Base fee)と優先手数料(Priority fee)で構成され、基本手数料のETHは全てバーンされる。
ビルダーは取引を実行する順序を決める権利があり、取引の実行順の操作から抽出できる利益をMaximal Extractable Value(最大抽出可能価値)と呼びます。


「MEV-Boost」と呼ばれるソフトウェアを通じて、ビルダーが構築した取引の実行順序と抽出されたMEVのラインナップの市場にバリデーターはアクセスでき、ここからブロックを提案します。



MEVはビルダーとバリデーター(ブロック提案者)間で共有されます。
このように、バリデーター(ブロック提案者)がエクセキューションレイヤーにおいて得るETHステーキング報酬は特に決まっている訳ではなく、取引の混雑状況やビルダーのMEVにより変わります。
本記事更新時点では1ブロックあたり合計0.02~0.04ETH程度の報酬となっている場合が多かったので、間を取って0.03ETHとしてとりあえず計算してみます。


合計すると本記事更新時点では3%程度
最後に、1人のバリデーターが1年間で獲得するETHステーキング報酬をまとめてみます。
まずは計算に必要となる前提の数値を一度出します。
- 1スロット(1ブロック)=12秒
- 1エポック=32スロット=6.4分
- 1年間のエポック数=82,125エポック
- 1年間のスロット数=2,628,000スロット
- 全体のバリデーター数:1,000,000
コンセンサスレイヤーでバリデーターが獲得するブロック提案報酬は、次のように計算できます。(全員32ETHステーキングなので均等に提案機会は回ってくる想定)
コンセンサスレイヤーでバリデーターが獲得するアテステーション報酬は、次のように計算できます。(基本的に1エポックで1回アテステーションを行う)
エクセキューションレイヤーでバリデーターが獲得する報酬は、次のように計算できます。
全ての報酬を合計してステーキング枚数の32ETHで割ると、次のように年間利率を計算できます。
同期委員会の報酬など細かい要素を実は無視しており、まったく合わなかったらどうしようかと思いましたが、大体現時点の年間利率と一致しました。





ここの考え方・計算方法違くない?というのがあれば教えて下さい。
まとめ:国内取引所のステーキングが簡単でお勧め


国内仮想通貨取引所で行うETHステーキングは、取引所の口座にETHを置いておくだけで自動で増えるので簡単です。
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「ビットポイントのステーキングのやり方」は、下の記事で解説しています。


「国内取引所のステーキングサービスの比較」は、下の記事で詳しく行っています。



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