この記事から分かること
- 分散型取引所grvtの始め方
- 分散型取引所grvtの使い方
- 分散型取引所grvtの特徴&仕組み
- 分散型取引所grvtのエアドロップ
※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。
grvt(グラビティ)とは、自分で資産へのアクセス権を保持しながら注文板で仮想通貨のパーペチュアル取引(無期限先物)を行えるセルフカストディの分散型取引所です。

分散型取引所grvtの仕様表は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取引所名称 | grvt(グラビティ) |
| 取引方式 | オーダーブック |
| ブロックチェーン | Ethereum Layer 2(ZK Stack設計) |
| 資産管理 | セルフカストディ |
| 取引後の状態保存先 | オフチェーン(Validium方式) |
| 対応銘柄 | 主要な仮想通貨の永久先物 |
| ログイン方式 | EVMウォレット or MPC(メール) |
| 取引手数料(Taker) | 0.045~0.024%(過去30日取引量または資産額) |
| 取引手数料(Maker) | -0.0001%~-0.003%(過去30日取引量または資産額) |
| 資金調達料 | 算出方法はこちら |
| 注文方式 | 成行/指値/条件付き+TP/SLなど |
| 最大レバレッジ | 50倍 |
| 清算の仕様 | 公式docsはこちら |
| edgeXトレード画面 | https://grvt.io/exchange/perpetual/BTC-USDT |
| スマホアプリ | Google Play / App Store |
grvt 概要表
さとう分散型取引所grvtの特徴は次の通りです。
- ZK Stackで設計した専用L2上で構築
- イーサリアムのセキュリティの継承
- 取引データはオフチェーン保存
- ZK×Validium構造でプライバシー性強化
grvtはゼロ知識証明で取引の整合性をイーサリアムに証明するタイプの「レイヤー2」を設計できる「ZK Stack」と呼ばれるツールで開発されており、取引の整合性を示す過程でプライバシー性が確保されます。
また、出金の際に必要となる取引後の残高(正確には残高の変化の差分)は、イーサリアムに公開して保存せずオフチェーンで保存する「Validium方式」を採用しており、取引に関する一切のデータを秘匿できます。


grvtで実行した取引はオフチェーンで高速で5ミリ秒未満でマッチングし、取引処理の整合性を示すゼロ知識証明が生成され、イーサリアム側で検証されます。
イーサリアム側で正当性が確認できなければ出金はできず、grvt運営が不正な取引を実行したり、残高を操作したりして不正な出金を行ったりすることはできない訳です。


以下のボタンで紹介コード「AUY7P88」をコピーできます。
紹介コード:AUY7P88
分散型取引所grvtの始め方・入金方法


grvtのアカウント作成方法
こちらからgrvtの新規アカウント作成画面にアクセスできます。
メールアドレスと招待コードを入力して次に進みましょう。


紹介コード:AUY7P88
パスワードを設定します。


アカウントを作成すると、メールアドレスに確認リンクが届くので「Confirm your email」を押してログイン画面に移って設定したメールアドレスとパスワードでログインを行います。


ログイン後の画面で「Continue」を押すと、メールアドレス紐づきのアドレスが自動で生成され、ウォレットを接続しなくても直接仮想通貨を証拠金として入金できます。
詳細オプションを表示を押して、メタマスク等のEVMウォレットと紐づけることもできます。


最初メールアドレスのみでアドレスを生成しても、画面右上の丸いアイコン(自分のアカウントの先頭のアルファベット表記)より「Security」を選んで、別途EVMウォレットを紐づけることもできます。
grvtに仮想通貨を入金する方法
grvtへの仮想通貨の入金は画面右上の「Deposit」より行えます。
表示されるアドレスに直接送金する方法と、ウォレットを接続して入金する2つの方法から選べます。


grvtは次のネットワーク・銘柄の入金に対応しています。
| 対応ネットワーク | 対応銘柄 |
|---|---|
| Arbitrum | USDT&USDC |
| Base | USDT&USDC |
| BNB Smart Chain | USDT&USDC |
| Ethereum | USDTのみ |



おすすめはガス代が数円でほとんど掛からないイーサリアムレイヤー2「Arbitrum(アービトラム)」を使った入金です。
例えばメタマスクをgrvtに接続してArbitrumのUSDCを入金したい場合、入金の際に支払う必要があるガス代ETHと実際に入金するUSDCが必要になります。
※以降のgrvt上でのトレードは完全オフチェーンなのでガス代は不要です。
「Arbitrum上にガス代ETHを入金する方法」は、下の記事で分かりやすく解説しています。


「Arbitrum上にUSDCまたはUSDTを入金する方法」は、下の記事で分かりやすく解説しています。


分散型取引所grvtの使い方


分散型取引所grvtの使い方は、中央集権型取引所の永久無期限先物取引(パーペチュアル取引)と同じです。
画面左上「Trade」よりトレード画面を開いて銘柄を選択しましょう。


画面右側より注文は作成できます。
現在はクロスマージンモードで固定となっています。(将来的にアップデート予定)


分散型取引所grvtのGLPで運用する方法


grvtではGLP(Grvt Liquidity Provider)にUSDTを預け入れることで、マーケットメイカーとなりgrvtのオーダーブックに流動性を配置して報酬を稼ぐことができます。
※本記事更新時点ではAPR32.38%



マーケットメイカーとは、流動的な市場を作ることを目的に継続的に売り注文と買い注文を出し続ける個人・組織を指す用語です。


例えばマーケットメイカーは取得価格よりわずかに高い価格で売却できれば利益を出すことができ、その僅かな利益を無数に積み上げることで利益を蓄積していきます。
短期のトレーダーとは異なり価格を予測して注文を配置する訳ではなく、事前に決めた戦略・アルゴリズムによって機械的に注文を大量に出して利益を出すのが一般的です。
※一般的に取引所側が手数料を払ってプロマーケットメイカーに流動性提供を依頼する場合も多い。
grvtのようなオーダーブックの分散型取引所では、GLPのような誰でも預け入れ可能な金庫があり、この金庫の資金を使って注文板に実際に注文を配置し、流動的な市場を作る手助けをしています。



GLPには以下の手順でgrvtに入金したステーブルコインUSDTを預け入れて運用ができます。


預け入れられる金額は最初はアカウント総資産額の10%までとなっており、総取引ボリュームが増えるほど投資できる金額が増えていく仕組みです。
GLPはデルタニュートラル戦略でマーケットメイキングを仕組みで、安定して収益を上げることを目標としていますが、損失が発生する可能性もあるのでその点は注意しましょう。
>>参照:help.grvt.io “Grvt Liquidity Provider (GLP)“
分散型取引所grvtとは?特徴・仕組み


grvtは専用のプライベートイーサリアムレイヤー2上に構築された、ゼロ知識証明技術を活用した分散型取引所です。


grvtの専用イーサリアムレイヤー2は、「ZKsync Network」上の最初のイーサリアムレイヤー2となっており、ZKsyncの開発元である「Matter Labs」から出資も受けています。
ZKsync NetworkにはZK Stackで構築したイーサリアムレイヤー2が他にも存在していますが、いずれも共通してゼロ知識証明でレイヤー2上の取引の整合性を証明する仕組みです。





grvt上の取引の処理手順は次の通りです。
- grvtでユーザーが取引を実行
- grvtのオペレーターが取引をまとめてバッチ化
- 取引の整合性を示すゼロ知識証明を生成
- SNARK証明をイーサリアムに提出し有効性検証
- 証明の検証後にL2の状態差分を運営側で保存
grvtに限らずイーサリアムレイヤー2は中央集権的に運営されている少数のオペレーター取引を実行するため、取引の処理担当から分散型の仕組みで決めるイーサリアムと比べて取引を高速で処理できます。
そして取引をバッチでまとめ、イーサリアム側で取引の整合性を証明することで、イーサリアムの強固なセキュリティを継承します。この大まな流れはgrvtも共通しています。
取引の整合性の証明は「ゼロ知識証明」と呼ばれる方法で行われ、取引の中身を一切明かさずに数学的・暗号的な手法を利用するため、レイヤー2の分散型取引所の取引証明はよく用いられます。



grvtの特徴は、Rollup(ロールアップ)ではなくValidiumと呼ばれる取引データの保存形式を採用している点です。
| 比較項目 | ZK-Rollup | Validium |
|---|---|---|
| 取引整合性の証明方法 | ゼロ知識証明 | ゼロ知識証明 |
| 取引整合性の証明検証 | イーサリアム | イーサリアム |
| 取引データ(残高差分)保存先 | イーサリアム | DAC(データ可用性委員会) |
| 信用対象 | イーサリアム | DAC (データ可用性委員会) |
| 運営側のコスト | 高い | 低い |
| スケーラビリティ | Validiumよりは低い | 高い |
| プライバシー | 残高や取引差分は算出可能 | 全て非公開 |
| 強制出金 | 可能 | できないリスクあり |
| 安全性 | 高い | DAC を信頼する必要あり |
前提として、イーサリアムレイヤー2は取引後の残高情報をどこかに保存しておかないと、イーサリアムに資金を戻す時にに正しい出金額を提示できません。
Rollupでは、取引後の残高情報(状態遷移)はイーサリアムに保存します。
この際、イーサリアムへのデータ提出にはガス代がかかるため、ガス代を抑えるためにバッチ化してまとめて(ロールアップ)取引データを保存する訳です。
しかし、取引後の状態を公開しており少なからずプライバシー性には問題があります。
一方、grvtが採用したValidiumの構造では、取引データはオフチェーンで保存し非公開にします。
ちなみに、ZK Stackでは「Validium」ではなく「Rollup」で設計することもでき、Rollup形式を採用している分散型取引所も多いですが、この場合は取引後の状態遷移はイーサリアム上に公開されてしまいます。


この点でgrvtのValidiumの構造は特にプライバシー性に優れているといえます。
grvtの基盤技術である「ZKsyncとZK stack」は、下の記事で詳しく解説しています。


分散型取引所grvtのエアドロップ情報


現在grvtではエアドロップのシーズン2が開催されており、次の5つの活動でポイントを獲得できます。
- grvt上でのトレード
- アカウントの総資産
- Grvt Strategies(GLP)への投資
- ユーザーの招待
- ポジションの清算
参照:help.grvt.io “[Live] Rewards Season 2.0“
トレードでは「取引量」「オープンインタレスト」「指値による流動性の提供」の3つの観点で評価され、メイカー取引はより多くのポイントを獲得できます。



ポイントは毎週次の比率で配分されます。
| 活動区分 | 配分比率 |
|---|---|
| 取引量 | 40% |
| ポジ保有期間 | 15% |
| 流動性提供 | 5% |
| 清算 | 5% |
| TVL(GLP含む総資産) | 15% |
| ユーザーの招待 | 20% |
まとめ:セルフカストディで注文板でトレード


分散型取引所grtvの要点は次の通りです。
- セルフカストディで資産自己管理
- 注文板で永久無期限先物トレードができる
- ZK Stackで設計した専用L2上で構築
- イーサリアムのセキュリティの継承
- 取引データはオフチェーン保存
- ZK×Validium構造でプライバシー性強化
grvtで実行した取引はオフチェーンで5ミリ秒以下でマッチングし、UI/UXもトレーダー向けに洗練されているため、中央集権型取引所と変わらない使いやすさです。
取引データも「ZK Stack」による整合性証明と「Validium構造」による保存でプライバシー性に優れるため、この点でも中央集権型取引所と同じ使用感といえます。



grvtは下の紹介リンクから新規登録できます。

ご覧いただきありがとうございました。
本記事に関するご質問・ご感想はコメント欄か下記のお問い合わせページ・XのDMよりお送り下さい。丁寧に回答させていただきます。
メールアドレスはこちら:contact@pandacrypto.xsrv.jp

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※2020年5月1日より「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されていますが、一部記事では「仮想通貨」の表記を継続する場合があります。当サイトの「仮想通貨」は「暗号資産」を指します。
仮想通貨に関する注意喚起

仮想通貨の価格は日々変動しており、保有する仮想通貨の価格が急激に下落する場合があります。購入時の価格を下回ったり、無価値になってしまうことで大きな損失が発生する恐れがあります。
仮想通貨の信用取引は、価格変動により保証金を上回る損失が発生する場合があります。
その他仮想通貨に関する注意喚起について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
| 金融庁 | 暗号資産の利用者のみなさまへ |
| 警察庁 | 暗号資産(仮想通貨)に関するトラブルにご注意ください! |
| 消費者庁 | 投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について |
| 国税庁 | 仮想通貨の税務上の取扱い-現状と課題- |
| 政府広報オンライン | 暗号資産の「必ずもうかる」に要注意! |
| 日本暗号資産取引業協会 | 暗号資産に関するトラブルにご注意ください! |
| 国民生活センター | 暗号資産に関する消費者トラブル |







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