この記事から分かること
- 仮想通貨SUIのステーキング方法
- 仮想通貨SUIのステーキング利率
- 仮想通貨SUIのステーキングリスク
※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。
Sui Network(スイ)とは、Facebookのブロックチェーンプロジェクト「Diem」のメンバーによって設立された「Mysten Labs」が開発を行っている、使いやすさ・処理能力に優れたレイヤー1ブロックチェーンです。

特にSui上の取引は「所有オブジェクト」のみの取引の場合、取引順序を決める必要がない「ダイレクトファストパス」で「バリデーター」は取引を処理できるため、一瞬で取引が実行されます

Sui Networkは委任型の「プルーフオブステーク」を採用しており、私たちがステーキング(委任)する仮想通貨SUIの枚数でバリデーターが選ばれます。
選ばれたバリデーターがSui上で取引をルール通りに処理すると仮想通貨SUIが報酬としてバリデーターに付与され、その一部がステーキング(委任)している私たちにも分配される仕組みです。

さとうこの記事を最後まで読むことでSUIステーキングの仕組み・やり方が分かり、今日から仮想通貨SUIを効率良く運用できるようになります。
「Sui Network・仮想通貨SUIの特徴・仕組み・買い方」は下の記事で詳しく解説しています。


仮想通貨SUI(スイ)のステーキング利率


仮想通貨SUIのステーキングは次の2つの方法に分かれます。
- オンチェーンネイティブステーキング
- 国内取引所のステーキング
※リキッドステーキングは選択肢があり過ぎるので本記事では割愛します。
| 運用方法 | ロック有無 | 年間利率 |
|---|---|---|
| オンチェーンネイティブ | ロックなし | 約2.00% |
| 国内取引所 | ロックなし | 1.08% |
| 国内取引所 | 30日ロック | 2.08% |
| 国内取引所 | 60日ロック | 3.08% |
オンチェーンネイティブステーキングは、自分でウォレットにSUIを送金して投票先のバリデーターを選んでステーキングする方法です。



標準的なやり方ですが、自分でSui上で取引を送信したり、バリデーターを選んだりするので国内取引所と比べるとやや手間は掛かります。
国内取引所のSUIステーキングでは、オンチェーンのネイティブステーキングを国内取引所を経由して行います。利率もほとんど変わらず手間が掛かりません。
しかし、国内取引所を信頼してSUIを預けることになります。(国内取引所保有の秘密鍵の管理下)
オンチェーンのSUIステーキングの利率
本記事更新時点の仮想通貨SUIのオンチェーンネイティブステーキングの利率は約2%です。(APY)


バリデーターが24時間(エポック単位)毎に受け取るSUI報酬のうち、あなたに分配されるSUIステーキング枚数は次の式で計算されます。



コミッションはバリデーターの受け取り分で、コミッション率が低いほどあなたのステーキング報酬は多くなります。
国内取引所のSUIステーキングの利率
国内取引所でSUIのステーキングに対応しているのは「オーケージェー」のみです。


SUIを取引所で購入でき、外部に送金したくなった場合もSUIの入出金に対応しているので便利です。



のSUIステーキングの年間利率はロックプランにより変わり、引き出し自由の場合はやや年間利率は低めです。
- 引き出し自由:1.08%
- 30日ロック:2.08%
- 60日ロック:3.08%
国内取引所でSUI(スイ)をステーキングする方法


日本の仮想通貨取引所「オーケージェー」のSUIステーキングの手順は次の通りです。
①オーケージェーの口座を開設
オーケージェーの口座は下のリンクから開設できます。




・特徴①:国内でスプレッドが最狭水準
・特徴②:初心者にも使いやすい
・特徴③:仮想通貨の取引手数料が安い
・特徴④:珍しい銘柄が多数取り扱いあり
・特徴⑤:ステーキング運用ができる
\仮想通貨の積立スプレッドが業界で最狭水準/
🐼 オーケージェー公式サイト:https://www.okcoin.jp/


②仮想通貨SUIを購入
仮想通貨SUIは取引所で購入すると「スプレッド」がほとんど発生しないのでお得です。
取引所の取引手数料は0.14%/0.07%((Taker/Maker)です。


「オーケージェーの仮想通貨の買い方」は、下の記事でより詳しく解説しています。


③運用期間を選んでステーキング
OKJの「収益」よりステーキングを行います。


OKJのステーキングはロック期間によらず翌日から毎日報酬が付与されます。
「OKJのステーキングの仕組み・特徴・やり方」は下の記事で詳しく解説しています。


自分でバリデーターにSUIをステーキングする方法


SUIのオンチェーンネイティブステーキングのやり方は次の通りです。
①ウォレット「Slush」をインストール
仮想通貨SUIに対応しているウォレットであればなんでも良いですが、本記事ではSuiの代表的なウォレット「Slush」を例に解説します。
こちらから「Slush」のブラウザの拡張機能をインストールできます。
インストール手順
More Optionsより「Create a new Passphrase Account」を選びます。


パスワードを設定してCreate Walletをクリックしたら、リカバリーフレーズをメモして「Open Sui Wallet」をクリックします。


これでSlushのインストールは完了です。
②Slushに仮想通貨SUIを送金する
仮想通貨SUIを送金できる日本の取引所「オーケージェー」でSUIを購入します。(やり方はこちら)
SUIを購入できたら、オーケージェーの下メニュー「資産」より「暗号資産出庫」に進み、送金先のSlushのアドレスを追加します。


出庫先アドレスに0xで始まるアドレスを貼ります。ラベルは自由に付けます。
作成したアドレスを選択したら、送金するSUIの枚数を入れて送金を実行しましょう。


Slushの入金アドレスは次の手順で確認できます。


③バリデーターを選んでステーキング実行
Slushの画面で「SUI」を選び「Natve stake」に進みます。


「Earn by Native Staking」より「Select a validator」に進み、ステーキング(委任)先のバリデーターを選びます。


バリデーターを選んだら、ステーキング枚数を入れてステーキングを実行しましょう。


SUIのオンチェーンネイティブステーキングでは、ステーキング解除する際に戻ってくるSUIのレートが上がる形で報酬が反映されます。手動で請求(Claim)を行う必要はありません。
仮想通貨SUI(スイ)のステーキングの仕組み


Suiは委任型のプルーフオブステーク(Delegated Proof of Stake)を採用しており、仮想通貨SUIをバリデーターに預ける(ステーキング)することで、バリデーターが取引を処理して稼いだSUIの一部を受け取れます。



バリデーターに委任した仮想通貨SUIは、バリデーターが自身でステーキングする分と合わせて「投票パワー」になります。
全体を10000とした時の投票パワーが3以上でバリデーターとして活動でき、報酬が付与される仕組みです。
参照:docs.sui.io “Validator rewards“
バリデータのステーキング報酬は次の3つから構成されています。
- 計算手数料(ガス代)
- ストレージ手数料(ガス代)
- ステーキング補助金
計算手数料とストレージ手数料
計算手数料とストレージ手数料は、Sui上のユーザーが支払うSUIガス代です。


計算手数料(Computation fess)は直接私たちの取引を処理する現在の「バリデーター」に支払われ、バリデーターが端末を動かす電気代等に相当します。
処理負荷は取引によって異なり、取引を「計算ユニット」と呼ばれる単位で負荷別に分類分けし、各分類毎に適当なガス代(計算手数料)を割り当てる仕組みです。
ストレージ手数料(Storage fees)は、バリデーターが取引を処理するあたって保存する取引データの保存コスト(SSDの購入費用等)に相当するガス代です。



ストレージコストは直接バリデーターの報酬にはならず「ストレージファンド」に送金されます。
ストレージファンド内のSUIはバリデーター同様にステーキングされ、報酬付与の対象になります。
ステーキングで増えた分がストレージコスト相当の報酬として現在のバリデーターだけでなく、将来のバリデーターにも付与される仕組みになっています。
ブロックチェーンが分散型の仕組みである以上Sui上の過去の取引データは将来新規で参加するバリデーターも保存する必要があり、将来のバリデーターにも保存コストに相当する報酬を与える必要があるからです。
ストレージ手数料相当の報酬はガバナンスで決定されます。(滅多に変わらない)
参照:docs.sui.io “Gas Fees“
ステーキング補助金
仮想通貨SUIは100億枚を上限の徐々に市場に供給される仕組みになっており、新規供給の大部分を担うのがステーキング補助金(Stake Subsidies)です。
約24時間単位の「エポック」毎に一定量がステーキング報酬としてバリデーターに供給されます。


SUIステーキングは自己管理型
仮想通貨SUIのステーキングは自己管理型となっており、ステーキング後も自分の秘密鍵の管理下にあります。
具体的には所有オブジェクトとしてのSUIが、委任先のバリデーターを定義する情報等を含んだ別のステークオブジェクトにラップされますが、特に所有者が変わる訳ではありません。


国内取引所でSUIをステーキングする場合、仮想通貨SUIは取引所保有の秘密鍵の管理下にあります。
取引所は自分の秘密鍵の管理下でSUIのステーキングを行うことができるため、暗号資産交換業の範囲で問題なく実施されています。
仮想通貨SUI(スイ)のステーキングのリスク


仮想通貨SUI(スイ)のステーキングにリスクは次の2つです。
①SUIの価格変動のリスク
仮想通貨SUIはステーキング中も価格が変動します。
例えば国内取引所でロック期間を設けてステーキングするとその期間中は引き出せません。



急な価格変動で売却したくなっても対応できない可能性があるため、その点は注意が必要です。
オンチェーンネイティブステーキングは特に事前に定めるロック期間はなく、いつでも引き出せます。
②利率の変動または貰えないリスク
仮想通貨SUIのステーキングに限らず、ステーキングの報酬は変動し貰えない可能性もゼロではありません。
SUIステーキングでは委任先のバリデーターが稼いだ報酬の一部が分配されますが、投票パワーが3を下回ってバリデーターになれなかったり、取引処理をルール通り行わないと報酬が付与されません。
従って、ある程度分散性を意識して投票しつつも、基本的には既に投票数が多く信頼できる候補バリデーターに仮想通貨SUIをステーキング(委任)することになります。
【補足】スラッシングのリスクはない
一般的にバリデーターの選出・ブロックの記録の合意形成ルール「Delegate Proof of Stake」では、スラッシングリスクが発生する場合がありますが、SUIのステーキング(委任)では発生しません。
「スラッシング(Slashing)」とは、バリデーターがブロックチェーン既定のルールに違反する行為を行うことで、ステーキングしている仮想通貨の一部を没収される罰則のことです。
SUIではバリデーターに報酬が発生しなくなり、その結果委任側の報酬もなくなるだけなので、私たちがSUIをスラッシングで失うことはありません。
参照:docs.sui.io “Validator slashing and tallying rule“
まとめ:SUIはステーキングで放置運用しよう


仮想通貨SUIステーキングの要点は次の通りです。
- Suiは委任型プルーフオブステークを採用
- オンチェーンネイティブと国内取引所の2種類
- オンチェーンは自己管理で自分で委任先選択
- 国内取引所は代わりにステーキングしてもらえる
- 報酬はガス代の支払い状況等で常に変わる
- スラッシングリスクはない
引所でSUIのステーキングに対応しているのは「オーケージェー」のみです。


SUIを取引所で購入でき、外部に送金したくなった場合もSUIの入出金に対応しているので便利です。
オーケージェーの口座は下のリンクから開設できます。




・特徴①:国内でスプレッドが最狭水準
・特徴②:初心者にも使いやすい
・特徴③:仮想通貨の取引手数料が安い
・特徴④:珍しい銘柄が多数取り扱いあり
・特徴⑤:ステーキング運用ができる
\仮想通貨の積立スプレッドが業界で最狭水準/
🐼 オーケージェー公式サイト:https://www.okcoin.jp/




「Sui Network・仮想通貨SUIの特徴・仕組み・買い方」は下の記事で詳しく解説しています。



ご覧いただきありがとうございました。
本記事に関するご質問・ご感想はコメント欄か下記のお問い合わせページ・XのDMよりお送り下さい。丁寧に回答させていただきます。
メールアドレスはこちら:contact@pandacrypto.xsrv.jp

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※2020年5月1日より「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されていますが、一部記事では「仮想通貨」の表記を継続する場合があります。当サイトの「仮想通貨」は「暗号資産」を指します。
仮想通貨に関する注意喚起

仮想通貨の価格は日々変動しており、保有する仮想通貨の価格が急激に下落する場合があります。購入時の価格を下回ったり、無価値になってしまうことで大きな損失が発生する恐れがあります。
仮想通貨の信用取引は、価格変動により保証金を上回る損失が発生する場合があります。
その他仮想通貨に関する注意喚起について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
| 金融庁 | 暗号資産の利用者のみなさまへ |
| 警察庁 | 暗号資産(仮想通貨)に関するトラブルにご注意ください! |
| 消費者庁 | 投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について |
| 国税庁 | 仮想通貨の税務上の取扱い-現状と課題- |
| 政府広報オンライン | 暗号資産の「必ずもうかる」に要注意! |
| 日本暗号資産取引業協会 | 暗号資産に関するトラブルにご注意ください! |
| 国民生活センター | 暗号資産に関する消費者トラブル |






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