この記事から分かること
- Robinhood Chainとは
- Robinhood Chainの入金方法
- Robinhood Chainの仕組み
※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。
Robinhood Chainとは、米大手FinTech企業「ロビンフッド」が開発を行ったRWA(主にトークン化株式)特化のイーサリアムレイヤー2ブロックチェーンです。2026年7月1日にメインネットでローンチしました。

Robinhoodは元々株式・仮想通貨のスマホ取引アプリとして有名で、金融市場へのアクセスの民主化を主要ミッションとして掲げていることから、ブロックチェーンで事業拡大を行いました。
さとうブロックチェーンは24時間365日稼働するだけでなく、さらに履歴や所有権が透明性のある形で残るからです。


そこでRobinhoodが開発を行ったのは、完全独自のブロックチェーンではなくArbitrumのライセンス(Arbitrum拡張プログラム)を活用した、RWA特化のRobinhood Chainです。
Arbitrum拡張プログラムライセンス(AEP)を活用すると、Arbitrumの技術で各プロジェクト独自のイーサリアムレイヤー2ブロックチェーンを開発できます。
Robinhood ChainでArbitrumの技術を利用した背景は次の4つです。
- Arbitrumの低コストの高速取引処理
- Ethereumの分散性・セキュリティ継承
- EVMの既存エコシステムの活用
- RWAに特化できるカスタマイズ性


Robinhood Chainはイーサリアムレイヤー2となっており、実行された取引のデータ・状態遷移は全て最終的にイーサリアムに提出・検証・保管されます。


Ethereumの優れた分散性やセキュリティを継承でき、EVMのエコシステムと連携できる点が大きなメリットです。
しかし、Arbitrum拡張プログラムで作成したチェーンの純利益の10%はArbitrumに支払う必要があるため、この点がトレードオフになっています。(AEPの詳細はこちら)
※8%がArbitrumDAOの財務に、2%がArbitrumデベロッパーギルドに流れる。
日本在住者であれば、既にRobinhood Chain上に構築された分散型取引所「Arcus」や「Uniswap」でRobinhoodのトークン化株式・ETFを取引できるようになっています。
「Arcusの特徴・仕組み・使い方」は下の記事で詳しく解説しています。





Arcusは将来的にエアドロを貰える可能性が高いのでおすすめです。
この記事の参照文献
- https://docs.robinhood.com/chain
- https://l2beat.com/scaling/projects/robinhood
- https://docs.arbitrum.io/launch-arbitrum-chain/overview/license
- https://forum.arbitrum.foundation/t/arbitrumdao-factsheet-robinhood-chain-mainnet-launch/31041/1
- https://forum.arbitrum.foundation/t/arbitrumdao-factsheet-robinhood-chain-mainnet-launch/31041/1
- https://robinhood.com/us/en/newsroom/robinhood-accelerates-global-expansion-robinhood-chain-mainnet-stock-tokens-agentic-trading/
Robinhood Chainに仮想通貨をブリッジする方法


Robinhood Chainに仮想通貨を入金・ブリッジする方法は次の2通りです。


正規ブリッジ(Canonical Bridge)は、第三者の介入なしのトラストレスでEthereumからRobinhood Chainに仮想通貨をブリッジできるArbitrum公式のブリッジ機能です。
Ethereum側で仮想通貨がロックされ、Robinhood Chain側で新規発行されます。流動性プールを使わないので「プライスインパクト」がなく、そのままの枚数で着金します。
※正規ブリッジが対応しているのはEthereum⇔Robinhood Chain間のブリッジのみで、対応する仮想通貨はETHのみです。



外部の介入が一切ないので、ブリッジ金額に対して割合で発生する手数料がない点も大きなメリットです。
ガス代以外に必要な手数料がないので、特に大きな金額のブリッジにおすすめです。


外部ブリッジプロトコルでは「Across Protocol」など、Robinhood Chainに対応しているRobinhood提携のブリッジプロトコルを利用します。


既存の流動性を活用してブリッジを実現します。外部のプロトコルを活用するため、基本は追加で0.5%程度のプロトコル手数料を支払う必要があります。



プロトコル手数料もそこまで%が高い訳ではないので、少額のブリッジであれば外部のブリッジプロトコルでも問題ないでしょう。
仮にEthereumからRobinhood Chainへのブリッジで発生する手数料のまとめは次の通りです。
| ブリッジ方法 | 対応チェーン | 対応銘柄 | 発生する手数料の種類 | 発生する手数料金額 |
|---|---|---|---|---|
| 正規ブリッジ (Arbitrum公式) | Ethereum⇔Robin | 現在対応はETHのみ | ガス代(Ethereum) ガス代(Robinhood) | ETH:$0.5程度※1 |
| 外部ブリッジ (流動性プール式) | 任意⇒Robin | 元チェーン側はほぼ自由 (受取はETHのみ) | ガス代(Ethereum) ガス代(Robinhood) プロトコル手数料 | ETH:$0.3程度※2 ERC-20:$0.3程度※2 上記に加えさらに0.5%程度※2 |
| 直接送金 (取引所) | – | 現時点で対応する 主要取引所なし | 現時点で対応する 主要取引所なし | 現時点で対応する 主要取引所なし |
※1:ガス代はEthereumのアップデートやブロックチェーンの混雑状況で変動します。
※2:ガス代は取引処理の煩雑さと混雑状況で変動します。流動性プールを活用した外部のブリッジプロトコルはETHでERC-20でも仕組みが同じなので手数料は基本変わりません。しかし、サービスの利用料として追加のプロトコル手数料を払う必要があります。
正規ブリッジで行う方法
正規ブリッジの場合、Ethereum上に仮想通貨ETHを用意する必要があるので、以下記事を参考に準備してください。


こちらからArbitrum公式のブリッジサイトにアクセスします。次にメタマスク等のEVM対応のプライベートウォレットを接続しましょう。
メタマスクへのRobinhood Chainの追加は「ChainList」より「Add to Metamask」を押すと簡単に行えます。


次に以下のようにブリッジ注文を設定しましょう。ブリッジ方法は「Arbitrum Native」を選択しないと正規ブリッジになりません。
これで実行すれば数分でRobinhood Chain側にETHが着金します。





この画面では「Relay」など、流動性プールを活用した外部のブリッジプロトコルをブリッジ方法として選択することもできます。
ブリッジ数量を多くすると分かりますが、流動性プールを活用しているのでブリッジ効率が悪くなったり、そもそも外部プロトコルではブリッジを受けなかったりします。
ブリッジ数量が多い場合に特に正規ブリッジ(Canonical Bridge)は有用です。
外部ブリッジプロトコルで行う方法
今回はRobinhood Chainのパートナーブリッジプロトコルの一つ「Across Protocol」を例に解説します。
Acrossでは「リレイヤー」と呼ばれるマーケットメイカーが私たちのブリッジ注文に対して個別に見積もりを提供し、それに応じるとブリッジが実行されます。
※応じるリレイヤーがいなかった場合のみ、共有の流動性プールで臨時対応するハイブリットな仕組み。
>>Across Protocolの解説はこちらの記事で行っています。
こちらからAcrossにアクセスしたら、ウォレットを接続して次のようにブリッジ注文を設定しましょう。





ブリッジ先はRobinhoodのETHを設定します。ブリッジ元のチェーン・銘柄は基本的に任意です。
様々な流動性を柔軟に組み合わせて希望のブリッジを実現するのが外部ブリッジプロトコルの特徴なので、基本的にはどんな銘柄でも問題ないです。
※あまりにもマイナーなチェーン・銘柄では流動性が足りず「プライスインパクト」が発生して受け取れる枚数が少なくなるので注意が必要です。
【補足】Ethereumに戻す場合
Robinhood ChainからEthereum側に戻す場合、正規ブリッジでは約7日掛かります。
外部ブリッジではすぐ着金するので、待てない場合は外部ブリッジプロトコルを利用しましょう。
7日掛かる理由は本記事の「Robinhood Chainの取引処理の流れ・仕組み」か、以下の別記事で解説しています。


Robinhood Chainの取引処理の流れ・仕組み


Robinhood Chain(ロビンフッドチェーン)の取引処理の流れは次の通りです。
- ユーザーがRobinhood Chainで取引送信
- シーケンサーが順序付けして実行
- ブロブでEthereumに提出
- Ethereum側で有効性投票して確定
ユーザーが送信した取引はシーケンサーが受け入れ、順序付けを行い実行します。
Ethereum側での有効性は検証されていませんが、この時点でほぼ全ての取引は仮確定(ソフトファイナリティ)とみなされ1秒未満で私たちの画面に取引結果が反映されます。
その後、シーケンサーが複数の取引のデータをバッチ化して、取引後の状態遷移(ステートルート)と一緒にEthereumのコントラクトに提出します。
最後にEthereum側で有効性投票が行われます。
イーサリアム側での有効性投票で完全なファイナリティ(ハードファイナリティ)を得られるのは約13分後です。
Robinhood Chain上の一部の高額取引は、開発・運営判断で反映が約13分後になる可能性もあります。


取引データを投稿するときに必要なEthereumのガス代と、シーケンサーが取引を実行するために必要なガス代の2つを私たちは支払っていますが、数円未満でほとんど掛かりません。
複数の取引データをバッチ化してEthereumに投稿できるため、私たちRobinhood Chainのユーザー全体でガス代をまかなえばいいからです。
ちなみに、Robinhood ChainからEthereumに公式の正規ブリッジでブリッジする場合、通常の取引のEthereum側での有効性投票とは異なり、不正証明を行える約7日のチャレンジ期間が終わるのを待つ必要があります。



待った後、正規ブリッジの「Txn History」より手動で請求処理を行うことで、Ethereum側にETHが着金します。


まとめ:RWA特化の新興イーサリアムレイヤー2


この記事の要点は次の通りです。
- Robinhood開発のブロックチェーン
- RWA特化のイーサリアムレイヤー2
- Arbitrum拡張プログラムのライセンスを利用
- Arbitrum活用で低コスト・高速処理
- Ethereumのセキュリティ・分散性、EVM互換性を継承
- 入金は正規ブリッジと外部ブリッジの2種類
- 正規ブリッジはETHのみだがトラストレスで追加手数料なし
- 外部ブリッジは追加手数料ありだが全銘柄対応
- Ethereumに戻す場合正規ブリッジは約7日かかるので注意
日本在住者であれば、既にRobinhood Chain上に構築された分散型取引所「Arcus」や「Uniswap」でRobinhoodのトークン化株式・ETFを取引できるようになっています。
「Arcusの特徴・仕組み・使い方」は下の記事で詳しく解説しています。





Arcusは将来的にエアドロを貰える可能性が高いのでおすすめです。
この記事の参照文献
- https://docs.robinhood.com/chain
- https://l2beat.com/scaling/projects/robinhood
- https://docs.arbitrum.io/launch-arbitrum-chain/overview/license
- https://forum.arbitrum.foundation/t/arbitrumdao-factsheet-robinhood-chain-mainnet-launch/31041/1
- https://forum.arbitrum.foundation/t/arbitrumdao-factsheet-robinhood-chain-mainnet-launch/31041/1
- https://robinhood.com/us/en/newsroom/robinhood-accelerates-global-expansion-robinhood-chain-mainnet-stock-tokens-agentic-trading/

ご覧いただきありがとうございました。
本記事に関するご質問・ご感想はコメント欄か下記のお問い合わせページ・XのDMよりお送り下さい。丁寧に回答させていただきます。
メールアドレスはこちら:contact@pandacrypto.xsrv.jp

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※2020年5月1日より「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されていますが、一部記事では「仮想通貨」の表記を継続する場合があります。当サイトの「仮想通貨」は「暗号資産」を指します。
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| 金融庁 | 暗号資産の利用者のみなさまへ |
| 警察庁 | 暗号資産(仮想通貨)に関するトラブルにご注意ください! |
| 消費者庁 | 投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について |
| 国税庁 | 仮想通貨の税務上の取扱い-現状と課題- |
| 政府広報オンライン | 暗号資産の「必ずもうかる」に要注意! |
| 日本暗号資産取引業協会 | 暗号資産に関するトラブルにご注意ください! |
| 国民生活センター | 暗号資産に関する消費者トラブル |






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