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この記事から分かること
- アルトコインの特徴
- ビットコインとの違い
- 代表的なアルトコインの紹介
アルトコイン(Alternative Coin)とは、ビットコイン以外の全ての仮想通貨を指す総称です。
昔から人気がある代表的なアルトコインとしては、イーサリアム・リップル・ステーブルコイン等が挙げられます。
いずれも次のようなビットコインの課題・欠点を解決するために開発されています。
ビットコインの課題①:電力消費量
ビットコインの取引承認の仕組みは「プルーフオブワーク」と呼ばれ、大量の専用ハイスペックマシンで計算作業を行う必要があります。
電力消費量が膨大に必要な非効率な仕組みとなっており、環境負荷も懸念されています。
ビットコインの課題②:処理能力の不足
ビットコインの取引処理は10分毎に生成される「ブロック」単位で処理されますが、各ブロックは10MBの制限があるため、取引量が多くなると10分間隔では処理しきれなくなります。
ビットコインの課題③:セキュリティ
ビットコインはブロックチェーンに参加するマシンの50%以上の処理能力を悪意を持った個人や組織が所有できると、不正な取引が承認されます。
実際にはそれだけの計算能力を確保することは難しいですが、「プルーフオブワーク」を活用しているより小規模のブロックチェーンでは、51%攻撃が行われる場合があります。
※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。
暗号資産に関する注意事項は、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。
アルトコインの特徴・ビットコインとの違い
アルトコインの特徴は、次の3点です。
- 用途と目的がアルトコイン毎に多様
- 価格がビットコインと連動しやすい
- ビットコインと比べて値動きが大きい
①用途と目的がアルトコイン毎に多様
アルトコインは用途と目的がプロジェクト毎に明確になっており、従来の仮想通貨や社会が抱えていた課題を解決するために開発されたものが多いです。
アルトコイン | プロジェクト概要 |
---|---|
ETH | アプリケーション開発を可能に |
XRP | 優れた送金速度・送金コストを実現 |
LINK | 外部データとの連携を可能に |
DOT | 異なるチェーンとの連携を可能に |
USDT | 価格が変動しない仮想通貨の提供 |
いずれもビットコインでは実現できなかった優れた特徴を持っています。
現在は数千種類の仮想通貨が存在しており、既存のアルトコインをさらに改良したものが日々開発されています。
②価格がビットコインと連動しやすい
アルトコインの価格は、ビットコインの価格に連動しやすいという特徴があります。
複数の要素が複雑に影響し合いアルトコインとビットコインの価格が決まるため一概には言えませんが、一般的に次の3つの理由で連動する傾向があると言われています。
- アルトコインはBTC建で取引される
- BTCが全体のセンチメントに影響する
- BTCの資本がアルトコインに流入する
連動する1つ目の理由は、世界のアルトコイン取引のスタンダードはBTC建である点です。
ビットコインが上がっているときは、ビットコインが法定通貨で購入され、そのビットコインを使ってアルトコインの取引が行われます。(アルトコインの上昇が先導する場合もあります)
逆にビットコインが下がっている時はアルトコインをビットコインで売却し、ビットコインを法定通貨で売却する動きが多くなります。
このように、ビットコインが仮想通貨取引の間口になっているため、ビットコインとアルトコインの価格が連動します。
連動する2つ目の理由は、ビットコインに関連するニュースが仮想通貨市場全体の「市場心理」に影響する点です。
ビットコインは最初に開発された時価総額が最も大きい仮想通貨で、ビットコインがポジションかネガティブかが仮想通貨界隈全体の空気感に影響します。
連動する3つ目の理由は、ビットコインの資本がアルトコインに流入する点です。
ビットコインの価格が上昇して利確されると、さらなる利益を追求するために価格が上がっていないアルトコインに利確した資金が流入します。
逆に、ビットコインの価格が下落するとアルトコインに資本が流入しづらくなり、価格が下がりやすくなります。
【補足】株等の他のリスク資産との連動
ビットコインは株等と同じリスク資産であるため、主要な株価指数とも相関が強いです。
下はNASDAQとビットコインの相関です。
下はダウとビットコインの相関です。
従って、ビットコインとアルトコインと株は全て一定の相関があります。
③ビットコインと比べて値動きが大きい
アルトコインはビットコインと比べて価格変動が大きいです。
一般的な傾向として、ビットコインが下落するとアルトコインはより大きく下落し、ビットコインが上昇するとアルトコインはより大きく上昇します。
アルトコインの方が流動性が少なく市場としても未成熟のため、激しいボラティリテイを狙う投機の対象にもなりやすいです。
代表的なアルトコイン①:イーサリアム
イーサリアムはビットコインに次時価総額2位の仮想通貨で別名「ワールドコンピュータ」とも呼ばれ、イーサリアムのネットワーク上で分散型のアプリケーションを構築し、その制御をブロックチェーンで行えます。
イーサリアム、はロシア系カナダ人の「ヴィタリック・ブテリン」氏によって2013年に考案されました。
元々サトシ・ナカモトが考案したビットコインに強い関心を示していましたが、ブロックチェーン技術は金融の面だけに留まるべきものではなく、もっと色々な可能性がある優れた技術であると考えていました。
そこで開発されたのがイーサリアム(ETH)です。
イーサリアムはビットコインと同じように送金に利用できますが、イーサリアムのネットワーク上でアプリを構築し、そのアプリを「ブロックチェーン」で動かせます。
イーサリアムには「スマートコントラクト」という機能があり、取引契約の内容・条件等がブロックチェーンで承認され書き込れ、条件を満たすと契約自動的に履行されます。
アプリのプレイヤー同士のやり取りや、ゲームの動作をブロックチェーンで細かく制御できる訳です。
取引承認は、取引承認者である「バリデーター」に「プルーフオブステーク」と呼ばれる分散型の仕組みで行われ、承認すると報酬としてETHがもらえます。
管理者不要で分散化され自律しているブロックチェーン上のアプリケーションのことを分散型アプリケーション(DApps、Decentralized Applications)と呼びます。
代表的なアルトコイン②:リップル
リップルは時価総額TOP10に位置しており、1秒間に1500件の取引を処理できる送金特化のアルトコインです。
ビットコインの処理能力の課題を解決するために開発されており、世界初のビットコイン取引所であるマウントゴックスの創業者「ジェド・マッカレブ氏」が共同開発者となっています。
ジェド氏のビットコインの課題に対する指摘やリップルの構想は「Bitcoin Forum」というビットコイン誕生当初から存在するコミュニティでも確認できます。
リップルは「リップル社」から発行されており、取引の承認作業は選ばれた特定の企業・組織しか行うことができないという特徴があるため、送金が効率化されて高速で行えます。
選ばれているのは、マイクロソフトやマサチューセッツ工科大学など信頼のある企業・団体です。
承認の仕組みは「Proof of Concensus」と呼ばれ、承認者の80%以上が承認すると取引が処理されます。
ビットコインやイーサリアムのように分散化しておらず、中央集権的な仮想通貨ですが、これによりリップルは取引承認の高速化を実現しています。
優れた送金サービスを提供できるリップルは世界中の銀行と提携を行っており、国際送金でリップルを用いる実験を様々な組織と度々行っています。
例えば日本でもSBIホールディングスがリップルと共同で「SBI Ripple Asia」という会社を設立しており、仮想通貨を用いた送金サービス事業を展開しています。
実用面ではビットコインを上回っており、将来の国際送金のスタンダードになる可能性があるとも言われています。
代表的なアルトコイン③:ステーブルコイン
ステーブルコイン(Stable Coin)は直訳すると「安定した通貨」となり、ほぼ価格変動がないアルトコインです。
代表的なステーブルコインである「USDT」「USDC」「DAI」はドルと連動しており、取引による価格変動はほとんど発生しません。
価格がドルにのみ連動する理由は、ステーブルコインを発行する会社は法定通貨等の安定資産を大量に保有しており、価値を裏付けることができる範囲でのみ発行しているからです。
例えばTether社は発行しているステーブルコインUSDTと同量の米ドルを保有しており、ステーブルコイン保有者全員の引き出しにいつでも応じることができる体制です。
ステーブルコインは、仮想通貨の価格変動を一時的に回避する目的でよく使用されます。
- BTCを所有しているが、下落が予想される
- 一時的にステーブルコインに交換
- 上昇する見込みが立ったときBTCに戻す
まとめ:おすすめのアルトコインの買い方
イーサリアム、リップルといった主要なアルトコインは、次の国内取引所でお得に取引できます。
おすすめは主要なアルトコインを手数料0.05%で取引でき、送金手数料が全銘柄で無料の「GMOコイン」です。
アルトコインは送金する機会も多いので、送金手数料が無料の取引所を選んでおくと後で便利です。
GMOコインは2016年10月に設立された国内最大規模の仮想通貨取引所で、東証プライムに上場しているGMOインターネットグループ株式会社のグループ会社が運営しており、業界の中でも特に手数料が安い点が特徴です。
「ミームコイン」や「草コイン」といったアルトコインの取引は、海外取引所で取引できます。
おすすめは、次の特徴がある海外取引所「バイビット」です。
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【簡単解説!】国内取引所からBybitへの送金方法
第1回:ビットコインってそもそも何?
第2回:ブロックチェーンって何?
第3回:仮想通貨のバリデーターとは?
第4回:仮想通貨を実際に買ってみよう
第5回:ビットコイン以外も知ろう(今ここ)
第6回:仮想通貨ウォレットって何?
第7回:仮想通貨の手数料ガス代とは
第8回:分散型取引所で投資してみよう
第9回:色々な仮想通貨取引所を知ろう
第10回:仮想通貨の運用に挑戦しよう
仮想通貨に関する注意喚起
仮想通貨に関する法令・注意喚起について知りたい方は、以下の関連ページを一読することをオススメします。
消費者庁の「投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について」のYoutube視聴もおすすめです。
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