この記事から分かること
- 分散型取引所の仕組み
- 分散型取引所の使い方
- 分散型取引所の稼ぎ方
※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。
分散型取引所(Decentralized Exchange)とは、企業等の中集権的管理者の仲介なしに主にコミュニティ・利用者によって開発の方針が決まる、ブロックチェーンやスマートコントラクト技術を活用した取引所のことです。
コインチェックといった「中央集権取引所」とは異なり、アカウントの作成や本人確認(KYC)不要で「メタマスク」等のあなたのウォレットを接続するだけで利用できます。

代表的な分散型取引所は次の通りです。
| 分散型取引所 (DEX) | 主なブロックチェーン | 備考 |
|---|---|---|
| Uniswap | EthereumBase、Arbitrum、Optimism、Polygon、BNB Chain…etc | 最大規模の流動性。V3/V4が主流 |
| PancakeSwap | BNB Chain、Ethereum Base、Arbitrum…etc | BNBエコシステムの代表 |
| Jupiter | Solana | Solana最大規模のDEX |
| Curve Finance | Ethereum、Arbitrum、Polygon…etc | ステーブルコイン取引に特化したAMM |
| SushiSwap | Ethereum、Arbitrum、Base…etc | Uniswapフォークから発展した多機能DEX |
分散型取引所では「ミームコイン」といった、中央集権型の取引所では取引できない銘柄も上場しています。
さとう中央集権取引所へのリスティング料金の支払いといった、上場に必要なハードルが分散型取引所にはない場合が多いからです。
分散型取引所の市場(流動性)は、利用者が自主的に提供する仮想通貨で作られています。
分散型取引所に仮想通貨を流動性として提供する「流動性マイニング」を行うことで、利用者がスワップ時に支払うスワップ手数料を稼ぐことができます。


USDTやUSDC等の価格が変動しづらいステーブルコインを流動性として提供するだけでも利率5%前後で安定して運用できるため、スワップだけでなく資産の運用先としても分散型取引所は人気があります。
例えば以下は本記事更新時点の分散型取引所「ユニスワップ」のUSDC/USDTの流動性プールですが、年間利率(APR)が5.83%となっています。


「ユニスワップの流動性提供のやり方」は、下の記事で詳しく解説しています。




分散型取引所の特徴・仕組み


中央集権的な管理者がいない
分散型取引所は一企業が運営している訳ではなく、主にコミュニティ・利用者によって運営されます。
従来の中央集権型金融(CeFi)では全ての取引に金融機関が仲介しており、状況によっては一方的に資金を凍結されたり、取引を拒否されたりするリスクがありました。


分散型取引所は「ブロックチェーン」上で構築されており、ブロックチェーン上で起きた取引は「バリデーター」と呼ばれる世界中から自由に参加している匿名の取引承認者によって処理されます。





分散型取引所の運営方針も「DAO」と呼ばれる、管理者がいない分散型自律組織の投票で決定されます。
市場は利用者で作る流動性プール
分散型取引所(スポットAMM)には基本的に取引板が存在せず、そこに並べる注文のような概念も存在しません。
※最近人気のHyperliquidのようなPerp DEXには取引板は存在します。
分散型取引所では「流動性プール」と呼ばれる、流動性提供者が預ける仮想通貨で運営される市場で仮想通貨の売り買い(スワップ)を行います。


例えば、BTCとUSDTをペアとして流動性が提供されて初めてその分散型取引所ではBTCとUSDTのスワップができるようになります。
※ぺアで提供する必要がある理由は後述
提供した流動性がスワップに利用されると、スワップ利用者が支払う手数料を報酬として受け取れる仕組みです。



このように流動性さえ提供されればどんな銘柄でも市場を作れる点が、分散型取引所で様々な銘柄が取り扱われている理由です。
流動性をプールに提供してスワップ手数料を稼ぐことは「流動性マイニング」と呼ばれます。下の記事で詳しいやり方を分かりやすく解説しています。




| 流動性マイニングの関連記事はこちら | |
|---|---|
| 流動性マイニングの始め方 | 流動性マイニングのリスク |
| ステーキングとの違い | イールドファーミングとの違い |
流動性プール毎に価格も決まる
分散型取引所では取引板が存在しないため、各流動性プールの仮想通貨ペアの枚数比で価格を自動計算します。
BTCのUSDT建て価格は、「USDT&BTC」の流動性プールの単純な割り算「USDT枚数/BTC枚数」で計算できます。



ETHのBTC建て価格なら、「ETH枚数/BTC枚数」です。


※実際にスワップするときの価格は各分散型取引所のスワップ手数料やプライスインパクトの影響を受けるので、もう少し複雑です。上は大まかなイメージです。
利用者がスワップを行うと流動性プール内の枚数比は変わるため、スワップ価格も変わります。


※実際に再計算されるときの価格は「プライスインパクト」の影響を受けるので、もう少し複雑です。上は大まかなイメージです。
このように、取引板がなくても自動で仮想通貨の価格が計算される仕組みをAMM(Automated Market Maker、自動マーケットメイカー)と呼びます。



実際にはAMMには様々な種類があり、上記は最も有名な「Uniswap V2」で利用されているAMM「Constant Product」です。
ちなみに、現在は分散型取引所のAMMもアップデートが繰り返されており、実際にはもう少し複雑な仕組みになっています。詳細は下の記事で解説しています。


分散型取引所の使い方


ユニスワップの各種機能使い方は、下の関連記事で詳しく解説しています。


パンケーキスワップの各種機能の使い方は、下の関連記事で解説しています。


まとめ:インパーマネントロスには注意


本記事では、分散型取引所の概要と使い方をご紹介しました。
中央集権取引所とは違い、板取引なしでブロックチェーンで全ての取り引きが完結する革新的な取引所です。



中央集権取引所で取引できない「ミームコイン」を買いたい場合や、仮想通貨を運用したい場合に重宝します。
本記事では割愛しましたが、分散型取引所で仮想通貨の運用を行うと「インパーマネントロス」と呼ばれる特有の損失が発生する場合があります。
下の記事で詳しく解説しているので、本格的に分散型取引所で流動性マイニングを行う場合はご覧下さい。


第1回:ビットコインってそもそも何?
第2回:ブロックチェーンって何?
第3回:仮想通貨のバリデーターとは?
第4回:仮想通貨を実際に買ってみよう
第5回:ビットコイン以外も知ろう
第6回:仮想通貨ウォレットって何?
第7回:仮想通貨の手数料ガス代とは
第8回:分散型取引所で投資してみよう(今ここ)
第9回:色々な仮想通貨取引所を知ろう
第10回:仮想通貨の運用に挑戦しよう

ご覧いただきありがとうございました。
本記事に関するご質問・ご感想はコメント欄か下記のお問い合わせページ・XのDMよりお送り下さい。丁寧に回答させていただきます。
メールアドレスはこちら:contact@pandacrypto.xsrv.jp

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※2020年5月1日より「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されていますが、一部記事では「仮想通貨」の表記を継続する場合があります。当サイトの「仮想通貨」は「暗号資産」を指します。
仮想通貨に関する注意喚起

仮想通貨の価格は日々変動しており、保有する仮想通貨の価格が急激に下落する場合があります。購入時の価格を下回ったり、無価値になってしまうことで大きな損失が発生する恐れがあります。
仮想通貨の信用取引は、価格変動により保証金を上回る損失が発生する場合があります。
その他仮想通貨に関する注意喚起について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
| 金融庁 | 暗号資産の利用者のみなさまへ |
| 警察庁 | 暗号資産(仮想通貨)に関するトラブルにご注意ください! |
| 消費者庁 | 投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について |
| 国税庁 | 仮想通貨の税務上の取扱い-現状と課題- |
| 政府広報オンライン | 暗号資産の「必ずもうかる」に要注意! |
| 日本暗号資産取引業協会 | 暗号資産に関するトラブルにご注意ください! |
| 国民生活センター | 暗号資産に関する消費者トラブル |





