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【25年最新】パンケーキスワップは儲かる?手数料負けしないおすすめ運用方法

この記事から分かること

  • PancakeSwapは儲かるのか
  • PancakeSwapのお勧め運用方法
  • PancakeSwapで儲からない事例
この記事を書いた人

※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は主に「BNB Smart Chain」上で構築・利用されている分散型取引所(DEX)で、スマートコントラクトと自動マーケットメイカーで仮想通貨の取引を行えます。

分散型取引所は「メタマスク」などの仮想通貨ウォレットを接続して利用するため、中央集権型の取引所とは違い自分の資産の秘密鍵を自分で管理したままセルフカストディで利用できます。

パンケーキスワップでは流動性プールに流動性を預けて運用することができ、ユーザー側がこの流動性プールに対してスワップを行うと、あなたの所にスワップ手数料が報酬として付与される仕組みです。

さとう

パンケーキスワップの概要は次の通りです。

比較項目パンケーキスワップ(V3)
ガバナンストークンCAKE
対応チェーン主にBNB Smart Chain
AMMの仕組みxy=k(集中流動性
スワップ手数料0.01%~1.00%
プロトコル手数料スワップ手数料のうち約2/3(バーン含む)
インターフェース手数料なし
V3以外のプールタイプV2・Infinity・StableSwap
公式サイトhttps://pancakeswap.finance/home
公式Xhttps://x.com/PancakeSwap
スワップ画面https://pancakeswap.finance/swap
流動性提供画面https://pancakeswap.finance/liquidity/pools
PancakeSwap 対応ブロックチェーン
  • BNB Smart Chain
  • Ethereum
  • Solana
  • Aptos
  • Base
  • Arbitrum One
  • ZKsync Era
  • Linea
  • opBNB
  • Monad Testnet

パンケーキスワップは全ての分散型取引所の中で「BNB Smart Chain」の利用が最も多いです。本記事更新時点ではBSC上の預入量(TVL)は2位の「ユニスワップ」の約30倍で23.2億ドル※です。

※参照:Defillama “Dexs Protocols on BSC“(2025/11/22)

さとう

この記事を最後まで読むことで、今日からパンケーキスワップのおすすめの運用方法・儲からない事例や注意点が分かります。

パンケーキスワップの関連記事はこちら
使い方・始め方のまとめスワップのやり方
ステーキングのやり方草コインの買い方
V3とV2の違いメタマスクを接続できない
おすすめの運用方法おすすめの収穫頻度
目次

パンケーキスワップは本当に儲かる?

結論、パンケーキスワップは運用方法を間違えなければ儲かる可能性が高いです。

パンケーキスワップ内で最もリスクを抑えた運用形式であるステーブルコインの「流動性提供」では、元本の価格変動なしで年間利率が5%程度です。

さとう

パンケーキスワップで1年間運用することで5%運用元本が増えると考えると、十分儲かると言って良いでしょう。

価格変動リスクがあり、「インパーマネントロス」も発生しやすい銘柄は利率が高くなる仕組みになっており、概ね次のような年間利率のイメージです。

運用ペア例年間利率※1価格変動ILリスク※2
USDC/USDT3.4%ほぼなしほぼなし
USDT/WBNB41.0%リスク中
BTCB/WBNB66.12%リスク大

パンケーキスワップ 運用ペアの利率例

※1:年間利率(APR)は2025年11/22時点。同ペアのプールが複数存在する場合は一番TVLが多いものを参照。

※2:インパーマネントロスの発生リスク(詳細は本記事後半で解説

分散型取引所で「流動性マイニング」を行うのが初めての場合は、まずはUSDT/USDCなどステーブルコイン同士の流動性を提供してリスクを抑えてスワップ手数料報酬をもらうのがおすすめです。

パンケーキスワップの利率・利回り

パンケーキスワップに提供する流動性は大きく分けてV2とV3の2つのタイプに分かれます。

比較項目V2V3
リリース時期2020年9月2023年4月
AMMの仕組み定積(xy=k)集中流動性
スワップ手数料一律0.25%選択式
プロトコル手数料スワップ手数料から約33%徴収スワップ手数料から約33%徴収
流動性提供範囲一律0~∞自分で設定する
流動性提供利率安定するが低い安定しないが高い
インパロスありV2の数倍~数十倍
プライスインパクト起きやすい起きにくい
スリッページ起きやすい起きにくい

パンケーキスワップ V2 &V3 比較表

V2の利率は次の式(画像の左側)で計算されます。

あなたのAPR(年間利率)=全体の手数料報酬/全体の流動性提供金額

基本的に運用される仮想通貨の金額は少ない一方、ユーザーが支払うスワップ手数料はユーザーの数だけ無数に発生するため、高い利回りが発生します。

インパーマネントロス」や「集中流動性で価格レンジを外れるリスク」など、理解しておくべきリスクは多いので、運用される流動性は利率が高く感じられるレベルに少ないです。

ステーブルコイン同士の流動性提供は上位のリスクがほぼ排除されており、運用される仮想通貨金額が多いため、利率が他の銘柄と比べてやや低くなるという訳です。

V3の利率の仕組みは長くなるので以下の別記事で詳しく解説しています。ステーブルコイン同士の流動性提供ではV3タイプのプールは基本利用しないため、あまり気にする必要はありません。

パンケーキスワップの手数料

パンケーキスワップの流動性提供で発生する手数料は、次の通りです。

スクロールできます
発生手数料詳細
CAKE買戻し&焼却スワップ手数料報酬のうち15%~23%
トレジャリー保管スワップ手数料報酬のうち9%~19%
BNB Smart Chainガス代流動性提供&解除時に発生(数十円程度)

参照:pancakeswap.docs “Trading fees

スワップ手数料報酬から引かれる手数料は既に計算に含められた上でパンケーキスワップのAPRは表記されているので、特に知っておく必要はないですが、仮想通貨CAKEのバーンとトレジャリー保管に充てられています。

BNB Smart Chain」で支払うことになるガス代BNBは、1回の取引で数十円程度です。

さとう

このように、パンケーキスワップで手数料負けで儲からないというケースは基本的に起こらないことが分かります。

パンケーキスワップのおすすめの運用方法

パンケーキスワップでおすすめの運用方法は、USDT/USDCといったステーブルコイン同士を流動性として提供するやり方で、次のメリットがあります。

  • 運用元本の価格がほぼ変動しない
  • インパーマネントロスが発生しない
  • 価格範囲の設定が必要ない
  • スワップ手数料の設定が必要ない
さとう

デメリットは年間利率5%程度でやや低く儲かりづらい点ですが、面倒なことを考える必要が特にないので簡単です。

利率の高い流動性マイニングに挑戦したい場合でも、まずは難易度が低いステーブルコインから始めてみましょう。

ステーブルコインで流動性を提供する手順は次の通りです。

本記事ではUSDT&USDCのステーブルコインペアで流動性提供を行う例で解説していきます。

まずはUSDTまたはUSDCをパンケーキスワップで購入し、それをそのまま運用する流れです。

①ガス代BNBをウォレットに用意

パンケーキスワップ上で流動性提供を実行するには、ブロックチェーン上で手数料となる「ガス代」を仮想通貨で支払う必要があります。

パンケーキスワップは基本的に「BNB Smart Chain」上で利用することになるため、「仮想通貨BNB」をガス代としてメタマスク等のウォレットに用意しておきましょう。

1回の取引で数円から数十円程度必要です。

メタマスク上に仮想通貨BNBを送金できる国内取引所は「ビットバンク」です。

さとう

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ビットバンクからメタマスクにBNBを送金する方法」は、下の記事で詳しく解説しています。

②メタマスクを接続する

こちらからパンケーキスワップの流動性提供画面にアクセスできます。

画面右上から、仮想通貨ウォレットと接続できます。

本記事ではメタマスクを選びます。

スマホの場合は、メタマスクのアプリ内からパンケーキスワップにアクセスすることで、接続できます。

接続できたら、利用するネットワークを選びます。

③流動性の購入&提供

こちらからパンケーキスワップのスワップ画面にアクセスできます。

交換元にはBNB、交換先にはUSDTを入れてスワップ枚数を入力します。

ガス代を支払ってスワップを実行します。

ステーブルコイン同士の流動性提供(StableSwap)ではペアで均等に預けなくても片方だけで提供できるので、USDTだけでも大丈夫です。

流動性提供画面でStableSwapのプールタイプに絞り込みを掛け、USDT/USDCを選びます。

提供する流動性枚数を入力したら、Addで流動性提供を実行しましょう。後は自動でスワップ手数料が入り続けます。

【補足】StableSwapでは利率が低い場合

パンケーキスワップのスワップ利用状況によっては、プールタイプ「StableSwap」でステーブルコインの流動性提供を行っても利率が低すぎる場合があります。

そのときは全プールタイプで「USDT/USDC」の検索を行い、年間利率(APR)降順で利率が高い別のプールタイプを探してみましょう。

さとう

利率が高くなりやすい「V3」や最新の「Infinity」といったプールタイプが上位に上がってくるはずです。

例えばプールタイプが「V3」や「Infinity」の場合は価格範囲を設定する必要がありますが、ステーブルコイン同士の流動性提供の場合は特に設定を変える必要はなく、初期価格範囲のまま提供しても問題ありません。

>>V3とInfinityのプールタイプはこちらの記事で解説

報酬の受取とステーキング解除のやり方

こちらから自分が提供したポジションの確認ができます。(My Positions)

「Collect」でスワップ手数料(報酬)の獲得、「Remove」で提供した流動性をいつでも解除できます。

※操作にはガス代が必要になります。

パンケーキスワップで儲からないケース

パンケーキスワップを含む仮想通貨の運用では運用元本の価格が常に変動するため、利回り以上に損失が発生する可能性があるので注意しましょう。

※ステーブルコイン同士の流動性提供であれば価格はほぼ変動しません。

その他「流動性マイニング」特有のリスクが2つあり、状況によっては儲からないケースが発生します。

インパーマネントロスが発生する

インパーマネントロスとは、分散型取引所で「流動性マイニング」を行うとき、提供した仮想通貨ペアの片方の価格が相対的に変わるときに発生する一時的な損失のことです。

前提として、AMM型の分散型取引所への流動性提供は市場にあなた自身の資産を並べることを意味します。

さとう

提供した流動性がスワップのときに利用される代わりに、スワップ手数料を報酬としてもらえる訳です。

誰かが分散型取引所でスワップを行い価格が変わると、あなたが提供した流動性の構成枚数も同時に変わってしまうため、このときに未確定の一時損失「インパーマネントロス」が発生します。

インパーマネントロスは価格上昇と価格下落の両方で必ず発生し、流動性の構成枚数が変わる時にプラスの利益として出ることはありません。(理由は本記事後半で解説)

  • 価格上昇時:価格上昇の恩恵が減る
  • 価格下落時:価格下落の影響が強まる

従って「流動性を提供して運用するとき」は、利回りがインパーマネントロスを上回るかどうかが運用成功の判断基準になります。

\[ \small \textbf{ 利益 = 手数料報酬 − インパーマネントロス } \]
さとう

ステーブルコイン以外の流動性提供では価格変動とインパーマネントロスの影響で儲からない可能性があるため、注意しましょう。

価格変動率毎のインパーマネントロスの具体的な損失額や仕組み」は、下の記事で詳しく解説しています。

集中流動性(V3)で価格範囲を外れる

パンケーキスワップのV3タイプでの流動性提供では、価格範囲を設定する必要があります。

設定した価格範囲から現在価格が外れると、スワップ手数料の報酬がゼロになってしまうため、まったく儲からなくなってしまいます。

さとう

集中流動性(V3)の提供は難易度がやや高いので、本記事で紹介したステーブルコインの流動性提供(StableSwap)がおすすめです。

V3の流動性提供に挑戦したい方は下の記事をご覧ください。仕組みやリスクをより詳しく解説しています。

まとめ:最初はリスクを抑えて運用しよう

本記事の要点は次の通りです。

  • パンケーキスワップは儲かるがリスクもある
  • ステーブルコインの流動性提供はリスク少なめ
  • 利率も低いが難易度が低いのでおすすめ
  • 集中流動性(V3)の提供はリスクが高め
  • インパーマネントロスと価格範囲には要注意

パンケーキスワップでは取引の実行にガス代BNBが必要です。

国内取引所でBNBを購入・送金できるのは「ビットバンク」です。

さとう

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ビットバンクからメタマスクにBNBを送金する方法」は、下の記事で詳しく解説しています。

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※2020年5月1日より「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されていますが、一部記事では「仮想通貨」の表記を継続する場合があります。当サイトの「仮想通貨」は「暗号資産」を指します。

仮想通貨に関する注意喚起

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