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【Bybitのトラベルルール】国内取引所の送金の影響をわかりやすく解説!

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この記事から分かること

  • Bybitのトラベルルールとは?
  • Bybitへの送金の影響
  • Bybitからの入金の影響
この記事を書いた人

※本記事へのコメント・質問等は私のX(旧ツイッター)にDMで送っていただいても大丈夫です。丁寧に回答させていただきます。

Bybitは2018年に設立された、現在はセーシェル登記の海外仮想通貨取引所で、豊富な取り扱い銘柄・完全日本語サポート・使いやすいインターフェースが特徴です。

出典:Bybit 公式サイト

結論、2023年6月1日にトラベルルールに対応するための法改正が国内で行われたことにより、Bybitへの仮想通貨送金に制限を掛けた国内取引所がいくつかあります。

トラベルルール対応の沿革は次の通りです。

さとう

次の国内取引所から、Bybitに仮想通貨を送金することはできません。

  • DMMビットコイン
  • コイントレード
  • Zaif(ザイフ)

私たちが利用するBybitのサービス提供元は「Bybit Fintech Limited」と呼ばれる企業で、金融庁の通知対象国地域外にあるセーシェル登記です。

※セーシェル「金融サービス局サイト(FSA)」より

出典:Financial Services Authority Press Release 17th September 2024

しかし、上記の国内取引所は海外取引所への仮想通貨の送金を金額・銘柄に依らず全て一律で禁止しています。

bybitのトラベルルールの影響

各国内取引所の海外取引所への送金状況は、次の表の通りです。

BybitKuCoinBitgetGate.ioMEXC

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国内取引所から海外取引所への送金状況(2024年10月20日時点)
BybitBitgetGate.ioMEXC

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国内取引所から海外取引所への送金状況(2024年10月20日時点)

以下の3社は、主要な海外仮想通貨取引所への送金制限がありません。

Bybitへの送金に対応しているおすすめの国内取引所は、「ビットバンク」です。

ビットバンクは送金できない海外取引所を公表していますが、主に日本人が利用する海外取引所は含まれていません。

ビットバンク 出金できない海外取引所リスト
  • Bithumb
  • UPbit
  • Korbit
  • ProBit
  • CoinOne
  • GOPAX
  • Kraken
  • Coinbase
  • Binance.us
  • CoinList
  • Gemini
  • Bitstamp.net US
  • Luno
  • Independent Reserve.
  • Crypto.com
  • B2C2.com
  • LMAX Digital
  • HTX.com Gibraltar
  • OSL.com
  • BlockFi.com
  • Bitfinex.com Bahamas
  • OKX.com Bahamas
  • Bitfinex.com Bahamas

※上記は一部抜粋(Bybit.com UAEには出金できませんが、私たち日本在住者が利用するBybit.com Globalへは問題なく出金可能です。)

ビットバンクは送金能力に優れた「仮想通貨XRP」を0.12%の安価な手数料で購入でき、送金手数料も0.1XRP(数円)で済みます。

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・特徴③:セキュリティ評価国内No.1

・特徴④:主要な海外取引所への送金制限なし

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出典:bitbank

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※ビットバンクの取引手数料:Takerは0.12%、Makerは-0.02%(一部銘柄を除く)

ビットバンクからバイビットに送金する方法」は、下の記事で解説しています。

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目次

海外取引所Bybitのトラベルルールとは?

2023年6月1日に国内でトラベルルールに遵守するための法令が施行され、国内の仮想通貨取引所は入出金の制限が厳しくなりました。

トラベルルールとは、FATF(Financial Action Task Force、金融活動作業部会)と呼ばれる国際機関により、マネーロンダリングやテロ資金供与対策を目的として各国で導入が進められている取り決めのことです。

トラベルルールとは、「利用者の依頼を受けて暗号資産の出金を行う暗号資産交換業者は、出金依頼人と受取人に関する一定の事項を、出金先となる受取人側の暗号資産交換業者に通知しなければならない」というルールです。

bitbank Support トラベルルールとはなんですか
トラベルルール導入までの簡単な経緯
1989年6月マネロン対策の国際的な枠組み「FATF」がフランスで設立。
2015年6月G7サミットで暗号資産に対する規制の導入が宣言され、各国の暗号資産業者は登録・免許制になり、利用者も本人確認が必要になる。日本でも暗号資産業者は登録制に。
2018年10月FATF勧告15「新技術の悪用防止」が改訂され、暗号資産業者はマネロン等の規制が必要になる。
2019年6月FATF勧告16「電信送金」が改訂され、送付側と受取側に関する情報の通知が必要になり、このFATF勧告16がトラベルルールと呼ばれている。
2023年6月犯罪による収益の移転防止に関する法律が改正され、日本の暗号資産交換業者はトラベルルールへの対応が必要になる。

「トラベルルール」は、国際的なルールである「FATF勧告16」の通称となります。(FATFはマネロン対策等を行う国際機関)

既に日本も勧告は受けていましたが、2023年6月1日の法令改正に伴いより厳しく遵守するようになり、金融庁指定の国への送金には情報の通知が義務化されました。

従って、今回の国内でのトラベルルールの遵守対応により、Bybit側で何か入金や送金の対応が変わっている訳ではありませんが、国内取引所のBybitへの送金対応には影響でます。

さとう

もっと詳しくトラベルルール対応の経緯について知りたい方は、下のボックスを開いて詳細をご覧下さい。

沿革①:1989年にFATFが設立される

FATFは、元々は1989年7月に行われた第15回先進国首脳会議「アルシュ・サミット」で、マネーロンダリング対策における国際協力強化のため、先進主要国を中心として設立されたのものです。

その後、以下のような新しい対策範囲を加えながら、勧告を出しています。

FATF勧告の対象範囲の沿革(財務省HPより引用

沿革②:1990年4月に「40の勧告」策定

1990年4月には、各国におけるマネロン対策の基準として「40の勧告」が策定されました。

以下の40の勧告に従い、各国の法令整備等の状況が評価されます。

FATF「40の勧告」(財務省HPより

沿革③:2015年6月G7サミットで勧告強化

2015年6月に開催されたG7エルマウ・サミットにて、暗号資産という新しい支払手段に対する適切な規制の導入が宣言されました。

我々は、仮想通貨及びその他の新たな支払手段の適切な規制を含め、全ての金融の流れの透明性拡大を確保するために更なる行動をとる。

G7エルマウ・サミット首脳宣言(金融庁HP:暗号資産に係る法制度の整備より)
さとう

2014年にMTGOX社の破産事例がありましたが、あくまでもテロ対策の文脈で規制が必要という宣言になっていました。

外務省「2015 G7エルマウ・サミット首脳宣言(仮訳)

これに伴いFATFは各国政府に対して、暗号資産交換業者に対して登録制・免許制を課し、利用者にも本人確認を義務付けるように勧告を行いました。

各国は、仮想通貨と法定通貨を交換する交換所に対し、登録・免許制を課すとともに、顧客の本人確認義務等のマネーロンダリング・テロ資金供与規制を課すべきである。

FATF ガイダンス(金融庁HP:暗号資産に係る法制度の整備より)

沿革④:2017年4月に改正資金決済法が施行

2015年6月のFATF勧告を受け、日本では2016年5月に資金決済法が改正されました。(2017年4月施行)

  • 暗号資産交換業者は登録制に
  • 口座開設では本人確認が義務
  • 利用者保護で、取引所のルールを整備

※金融庁HP:暗号資産に係る法制度の整備より

沿革⑤:2019年6月に勧告16が改訂(ここでトラベルルールができる)

2019年6月にFATFの勧告16「電信送金」が改訂され、暗号資産の送付人と受取人の情報の確認・保存を取引所に課しました。

FATF「40の勧告」(財務省HPより)赤丸追記
さとう

トラベルルールという用語がFATF内で正式にある訳ではありませんが、業界関係者にはこの改訂後のFATF勧告16「電信送金」が「トラベルルール」と認識されているようです。

トラベルルールとは、顧客が送金を実施する際、受取側・送付側事業者に対し、送付依頼人及び受取人の情報を保持・維持・(送付側事業者から受取側事業者への)通知を義務付ける AML/CFT 上の措置を指す。業界における一般用語であり、FATF 基準上の正式な用語ではないが、通常、FATF 基準上の勧告 16(電信送金)を指すものとして当局・業界関係者に理解されている。

金融庁 国際関係情報(その他):暗号資産・暗号資産交換業者に関する新たな FATF 基準についての12 ヵ月レビューの報告書要旨

沿革⑥:2023年6月に国内で法令が改正(ここで日本がトラベルルールに対応)

2023年6月1日から犯罪による収益の移転防止に関する法律等が改正され、日本の暗号資産交換業者はトラベルルール(改訂後のFATF勧告16)への対応が必要になりました。

犯罪による収益の移転防止に関する法律改正の概要は、金融庁のHPから確認できます。

金融庁HP「3.改正の概要

Bybitの登記先とGMOコインから送金について

私たちが利用するBybitのサービス提供元は「Bybit Fintech Limited」と呼ばれる企業です。

実際に、App StoreのBybitアプリのダウンロード画面等でも確認できます。

出典:App Store

この「Bybit Fintech Limited」は現在は「セーシェル共和国」と呼ばれる、東アフリカ沖の諸島が登記先となっており、金融庁が定める通知対象国地域外となります。

Bybit Fintech Limitedの登記先がセーシェル共和国である旨は、「Dun & Bradstreet」等の世界の企業情報データベースサイト等に掲載されています。

出典:Dun & Bradstreet

実際にセーシェルの「金融サービス局サイト(FSA)」上でも、「Bybit Fintech Limited」がセーシェル登記の「Active Company」である旨が記載されています。

出典:Financial Services Authority Press Release 17th September 2024

GMOコインは金融庁が指定する通知対象国への送金を禁止していますが、セーシェルは通知対象国外なのでセーシェルで宛先を作成すれば問題なく送金できます。

さとう

GMOコインからBybitに送金する方法は、下の記事で解説しています。

「アラブ首長国連邦」がトラベルルールにおける情報通知対象国に追加されたため、送金できなくなったという誤った情報も出回っていますが、Bybitの本社があるだけなのでセーシェルで作成すれば問題ありません。

トラベルルールによるBybitへの送金の影響

2023年6月1日に国内でトラベルルールへの遵守体制が強化されたことで、国内取引所から海外取引所Bybit(バイビット)への送金には一部制限が掛かっています。

法令への遵守の仕方は各取引所によって異なるので、各取引所の送金状況を確認しましょう。

Bybit(バイビット)への送金を禁止にしている国内取引所は、次の通りです。

  • DMMビットコイン
  • コイントレード
  • Zaif(ザイフ)
さとう

上記の取引所では、Bybitを送金先の宛先として登録できなかったり、送金しようとしても自動的にキャンセルされてしまいます。

Bybitは金融庁の通知対象国外である「セーシェル」登記となっていますが、制限が厳しい国内取引所から送金することができない状況です。

次の3つの国内取引所は、Bybit(バイビット)への仮想通貨送金に対応しています。

Bybit(バイビット)への送金に対応しているおすすめの国内取引所は、「ビットバンク」です。

ビットバンクは送金できない海外取引所を公表していますが、主に日本人が利用する海外取引所は含まれていません。

ビットバンク 出金できない海外取引所リスト
  • Bithumb
  • UPbit
  • Korbit
  • ProBit
  • CoinOne
  • GOPAX
  • Kraken
  • Coinbase
  • Binance.us
  • CoinList
  • Gemini
  • Bitstamp.net US
  • Luno
  • Independent Reserve.
  • Crypto.com
  • B2C2.com
  • LMAX Digital
  • HTX.com Gibraltar
  • OSL.com
  • BlockFi.com
  • Bitfinex.com Bahamas
  • OKX.com Bahamas
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※上記は一部抜粋(Bybit.com UAEには出金できませんが、私たち日本在住者が利用するBybit.com Globalへは問題なく出金可能です。)

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さとう

メタマスクに移してからBybitに送金する方法もありますが、仮想通貨XRPに対応しておらず、手数料が高いのであまりオススメしません。

送金できない取引所からBybitに資金を移す方法

DMMビットコイン・GMOコイン・Zaif・コイントレード内の仮想通貨をBybitにどうしても移したい場合は、同じ情報通知プラットフォームであるSYGNAを採用しており、Bybitの送金に対応している取引所を経由しましょう。

SYGNA採用取引所TRUST採用取引所
ビットバンクコインチェック
GMOコインビットフライヤー
ビットポイント
ビットトレード
DMMビットコイン
Zaif・コイントレードもSYGNAを採用している

Bybitへの送金に対応しているおすすめの国内取引所は「ビットバンク」です。

DMMビットコイン・Zaif・コイントレードからビットバンクに仮想通貨を移し、ビットバンクからBybitに仮想通貨を送金すれば問題ありません。

さとう

ビットバンクで仮想通貨XRPをお得に購入してBybitに送金する方法」は、下の記事で詳しく解説しています。

ビットバンク(bitbank)からバイビット(bybit)への送金方法

Bybitから国内取引所に入金するときの影響

トラベルルールによる、Bybitから国内取引所への仮想通貨入金時の影響について解説します。

結論、取引所によっては入金時に送付元情報を手で入力しないと、入金が反映されないことがあります。

海外と国内ではトラベルルールへの遵守の仕方に違いがあるので、海外から送られてくる情報だけでは足りず、情報を追加する必要があるからです。

さとう

例えばGMOコインでは、Bybitから仮想通貨を入金してもすぐには反映されず、次のようなメールが届くことがあります。

GMOコインから届くメール

これは他の取引所でも同様で、すぐに着金が反映されないときはメールが届いて預入情報の登録を促されます。

メールが届いたら、次の手順で出金元がBybitであること等をGMOコインに申請しましょう。

未反映リストにBybitから出金した仮想通貨が表示されています。

さとう

タップして預入情報を登録しましょう。これで問題なく反映されます。他の取引所でも基本的な手順は同じです。

まとめ:送金制限がない取引所を利用しよう

本記事では、2023年6月1日のトラベルルールへの遵守強化が、海外取引所Bybitへの送金・Bybitからの入金に与える影響について詳しくご紹介してきました。

結論、次の国内取引所ではBybitへの仮想通貨の送金を金額・銘柄に関係なく禁止しています。

  • DMMビットコイン
  • コイントレード
  • Zaif(ザイフ)

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下のツールを利用することで、トラベルルール対応後の国内取引所から海外取引所への送金状況と、送金できないときの解決方法を簡単に調べることができます。

さとう

送金元の国内取引所と送金先の海外取引所をリストから選択し、確認を実行すると送金可否が表示されます。

送金可否確認ツール

簡単!送金状況の確認ツール(by ぱんだくりぷと)

仮想通貨に関する注意喚起

さとう

仮想通貨に関する法令・注意喚起について知りたい方は、以下の関連ページを一読することをオススメします。

消費者庁の「投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について」のYoutube視聴もおすすめです。

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