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【流動性マイニング】おすすめのやり方・利回り・収益をわかりやすく解説!

この記事から分かること

  • 流動性マイニングのデメリット
  • 流動性マイニングのメリット
  • お勧めの流動性マイニングのやり方
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流動性マイニングとは「分散型取引所」に流動性を提供し、ユーザーが支払うスワップ手数料を対価としてもらう運用方法のことを指します。

流動性マイニングでは、分散型取引所に仮想通貨を1:1のペアで流動性として提供するケースが一般的です。

分散型取引所の仮想通貨の取引価格(スワップレート)は流動性プールの中身の枚数比で決まっており、十分な流動性がユーザーから提供されることで価格が安定した市場が作られる仕組みです。

年間利率は「全体の手数料報酬/全体の流動性提供金額」で計算されるため、スワップ需要に対して流動性が少ないところでマイニングできると年間利率が100%を超えることもあり、高い利回りが特徴です。

※一般的なDeFiでの仮想通貨運用の年間利率は10%前後が多い。

しかし、「インパーマネントロス」といった特有の損失が発生することもあるため、自分のリスク許容度に合った正しい流動性マイニングを行う必要があります。

さとう

この記事を最後まで読むことでおすすめの流動性マイニングのやり方が分かり、今日から仮想通貨を運用して増やせるようになります。

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目次

流動性マイニングの利率・利回りの目安

流動性マイニングの利率は、主に提供している流動性の価格変動のしやすさにより決まり、価格変動リスクが高いほど利率が高くなります。

例えば、BNB Chainの分散型取引所「パンケーキスワップ」内で最もリスクを抑えた運用形式であるステーブルコインの「流動性提供」では、年間利率が5%程度です。

価格変動リスクがある流動性マイニングでは年間利率が50%を超えることも多いですが、「インパーマネントロス」と呼ばれる損失リスクが発生します。

インパーマネントロスのリスクが大きければ大きいほど、スワップ需要(スワップ手数料)に対して提供される流動性が少なくなりやすいため、1人あたりの年間利率が高くなる構造になっています。

例えばパンケーキスワップの代表的な運用銘柄の年間利率は次の通りです。(計測時点はUSDC/USDTの利率が少し低く、基本的には5%程度はあります)

運用ペア例年間利率※1価格変動ILリスク※2
USDC/USDT3.4%ほぼなしほぼなし
USDT/WBNB41.0%リスク中
BTCB/WBNB66.12%リスク大

※1:年間利率(APR)は2025年11/22時点。同ペアのプールが複数存在する場合は一番TVLが多いものを参照。

※2:インパーマネントロスの発生リスク(詳細は本記事後半で解説

さとう

インパーマネントロスは本記事後半で解説しています。

おすすめの流動性マイニングのやり方

初心者から上級者までおすすめの流動性マイニングは、分散型取引所「パンケーキスワップ」でUSDT/USDCといったステーブルコイン同士を流動性として提供するやり方で、次のメリットがあります。

  • 手数料(ガス代)がほとんど掛からない
  • 運用元本の価格がほぼ変動しない
  • インパーマネントロスが発生しない
  • 価格範囲の設定が不要なタイプが多い
  • スワップ手数料の設定が必要ない

ステーブルコインの流動性マイニングは人気があるため報酬が分散してしまいますが、ステーブルコイン同士のスワップにも大きな需要があるため、年間利率5%程度は維持されます。

さとう

運用元本の価格変動がほぼないので、手堅く着実に利回りを稼げます。

また、パンケーキスワップは主に「BNB Smart Chain」上に構築・利用されている分散型取引所です。

BNB Smart Chainは1回の取引でかかるガス代(手数料)が数円程度なので、ほぼ手数料を掛けずに運用できます。

パンケーキスワップでステーブルコインUSDT・USDCの流動性マイニングを行う手順は次の通りです。

①仮想通貨BNBをウォレットに用意

まずは「仮想通貨BNB」をメタマスク等のウォレットに送金しましょう。

BNBはガス代の支払いに使うだけでなく、一部を運用するUSDT・USDCに交換することになるので、「運用したい金額+数百円分」を送金しましょう。

メタマスク上に仮想通貨BNBを送金できる国内取引所は「ビットバンク」です。

※その他には「オーケージェー」も送金できます。他の国内取引所はBNB送金には対応していません。

さとう

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ビットバンクからメタマスクにBNBを送金する方法」は、下の記事で詳しく解説しています。

②一部をUSDTとUSDCにスワップする

こちらからパンケーキスワップのスワップ画面にアクセスできます。

交換元にはBNB、交換先にはUSDTを入れてスワップ枚数を入力します。USDTとUSDCは同じ枚数でペアで流動性を提供する必要があるので、その点は注意しましょう。

ガス代を支払ってスワップを実行します。

さとう

流動性を提供するときにもガス代BNBは必要になるので、全てBNBをスワップしてしまわないようにして下さい。数百円分は残しましょう。

③ガス代を払って流動性を提供

提供できる流動性の一覧を開いたら全プールタイプで「USDT/USDC」の検索を行い、年間利率(APR)降順で利率が高い別のプールタイプを探します。

「BNB Chain」で利率が高いものであれば、どれでも大丈夫です。

プールタイプは主に「V3」「Infinity」「StableSwap」の3つに分かれますが、ステーブルコイン同士の流動性提供の場合はリスクの違いがほとんどありません。

>>V3と・nfinity・StableSwapのプールタイプはこちらの記事で解説しています。

提供する流動性枚数を入力したら、Addで流動性提供を実行しましょう。後は自動でスワップ手数料が入り続けます。

※プールタイプが「V3」や「Infinity」の場合は価格範囲を設定する必要がありますが、ステーブルコイン同士の流動性提供の場合は特に設定を変える必要はなく、初期価格範囲のまま提供しても問題ありません。

報酬の受取とステーキング解除のやり方

こちらから自分が提供したポジションの確認ができます。(My Positions)

「Collect」でスワップ手数料(報酬)の獲得、「Remove」で提供した流動性をいつでも解除できます。

※操作にはガス代が必要になります。

流動性マイニングのリスクとは

流動性マイニングのリスクは次の3点です。

①インパーマネントロスのリスクがある

誰かが分散型取引所でスワップを行い価格が変わると、あなたが提供した流動性の構成枚数も同時に変わってしまうため、このときに未確定の一時損失「インパーマネントロス」が発生します。

※損失は流動性を解除するまで未確定で常に変動するため「変動損失」とも呼ばれる。

インパーマネントロスは価格上昇時と下落時で両方発生するため、運用中に大きな価格変化が起こると利回りより大きな損失が発生する可能性もあります。(元本割れリスク)

一般的なインパーマネントロス(集中流動性ではないV2タイプ)の損失早見表は次の通りで、価格変化が大きいほどインパーマネントロスも大きくなります。

価格変化率損失 (%)BTC価格例
1.00倍0.0%100,000USDT/BTC
1.25倍0.6%125,000USDT/BTC
1.50倍2.0%150,000USDT/BTC
1.75倍3.8%175,000USDT/BTC
2.00倍5.7%200,000USDT/BTC
3.00倍13.4%300,000USDT/BTC
4.00倍20.0%400,000USDT/BTC
5.00倍25.5%500,000USDT/BTC

インパーマネントロス 損失早見表

さとう

表から分かるように損失パーセントはそこまで大きくないですが、利回りを超えた損失になることもあるので注意が必要です。

本記事後半で解説していますが、流動性マイニングはステーブルコイン同士のペア、イーサリアム関連銘柄のペアなど、価格の動きに相関があるものを選ぶとインパーマネントロスの発生を抑えられます。

※とはいえインパーマネントロスのリスクが大きい銘柄ほど提供される流動性が少なく、利率は高くなる傾向があるので、最終的にどちらが利益を出せるかは一概には言えません。

インパーマネントロスの仕組み・計算方法」は、下の記事でさらに詳しく解説しています。

②他の運用方法と比べて利率が安定しない

流動性マイニングは次の要素で稼げる利回りが変動します。

  • 他ユーザーの流動性提供量
  • ユーザーのスワップ取引量
  • 設定価格範囲と現在価格の関係

まず他のユーザーの流動性取引量や支払われるスワップ手数料の大小でもらえる利回りがリアルタイムで変わるため、運用している間のオンチェーン活動の盛り上がりが報酬に直結します。

また、「パンケーキスワップ」や「ユニスワップ」といった代表的な分散型取引所は「集中流動性」を採用しており、流動性を提供するときに価格範囲を決めます。

現在価格が価格範囲から外れている期間はスワップ手数料報酬がもらえない仕組みになっており、事前に確認した予測利率と実績の利率が大きく乖離することがあります。

出典:パンケーキスワップ 流動性提供画面

流動性マイニングにおける集中流動性の仕組み」は、下の記事で詳しく解説しています。

③ハッキングリスクがある

流動性マイニングや分散型取引所に限った話ではないですが、脆弱性を突かれてハッキング攻撃が行われ、流動性プール内の資金が流出事例が起こる場合があります。

小規模の場合はすぐに補填が行われたり、大規模の場合は特例でブロックチェーンを巻き戻して回収するなど、結果としては戻ってくるケースは多いですが、100%は戻ってこないこともあります。

さとう

実際に被害に遭う確率は低いですが、ゼロではないことを認識して流動性マイニングを行いましょう。

まとめ:最初はステーブルコインの運用がおすすめ

本記事の要点は次の通りです。

  • ステーブルコインの流動性提供はリスク低め
  • 利率も低いが難易度が低いのでおすすめ
  • その他の銘柄は利率は高いがリスク高め

ステーブルコインで流動性を提供すればインパーマネントロスのリスクは回避できるので、初心者にもおすすめです。

パンケーキスワップでは取引の実行にガス代BNBが必要です。

国内取引所でBNBを購入・送金できるのは「ビットバンク」です。

さとう

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・特徴②:アルトコイン取引量1位(シェア46%)

・特徴③:CER.liveで高水準のセキュリティ評価

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ビットバンクからメタマスクにBNBを送金する方法」は、下の記事で詳しく解説しています。

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流動性マイニングは「イールドファーミング」と呼ばれますが、他にも仮想通貨を稼げるイールドファーミングは存在します。

例えばレンディングの方が仕組みが簡単でリスクも低いので、より初心者向きです。

各イールドファーミングの特徴・仕組み」は下の記事で詳しく解説しています。

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ご覧いただきありがとうございました。

本記事に関するご質問・ご感想はコメント欄か下記のお問い合わせページ・XのDMよりお送り下さい。丁寧に回答させていただきます。

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※2020年5月1日より「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されていますが、一部記事では「仮想通貨」の表記を継続する場合があります。当サイトの「仮想通貨」は「暗号資産」を指します。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いつもとてもわかりやすい説明をありがとうございます。いろんな記事を何度も読み返しては勉強しています。
    Pancakeswapの流動性マイニングで、①BUSD-BTCBペア、②USDT-BTCBペア、③BNB-BTCBペアを作ってみようとしたのですが、レンジや手数料の設定が同じでも、①BUSD-BTCBペアのAPRが25%程度なのに対し、②USDT-BTCBペアのAPRが100%を超えます。BUSDとUSDTは基本的に価格はほぼ同じだという認識ですし、どちらも取引が多そうなのに、なぜここまで違いが出るのでしょうか?割と王道の組み合わせではないかと思ったのですが、APRの高さはリスクの高さという話も聞くので、とても不思議で怖いです。よろしければ教えてください。

    • 参考にしていただきありがとうございます。

      レンジや手数料設定が同じ場合、他にAPRに影響する要素は
      「他の人の流動性の提供量」と「USDT⇔BTCBのスワップ量」です。
      APRは直近の実績に過ぎないので、一時的にUSDTとBTCBの取引量が増えていたり、
      一時的にレンジ内の流動性量が少なかったりした可能性は十分あります。

      ステーブルコイン&BTCBという意味でリスクについてはほぼ同じなので
      最終的な実績APRは中長期スパンで見たらほぼ同じになると思います。

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